You're my hero.４ (ページ14)

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平成最後のカリスマ熱血教師ページ14

マネ「武智先生、着きましたよ。」

俺はMIND VOICEを閉じ、多くの出待ちと記者の待つ中、会場に向かう。

記者「武智先生、昨日の柊容疑者とA容疑者の発言、どう思われますか？」

記者「景山澪奈選手とどのような関係だったんですか？」

記者が質問をしてくる合間を縫ってファンの方が差し入れをくれるからそれを受け取りながら中に向かう。
控え室に向かう間に何人かちらちらと俺のほうを怪訝そうな目で見てくる。
昨日からあのニュースで持ちきりだから仕方ないだろう。
控え室で着替えを済ませ、テレビを見ていれば扉を叩かれる。
水を一本持って袖で軽く飲めば俺はステージへと向かう。
俺が登壇すると大きな歓声が上がる。
何せ俺は、平成最後のカリスマ熱血教師、武智大和だから。

　「どーも！今日はこんなに多くの方々に来ていただき、武智感激です。…が、イベントの前にお伝えしたいことがあります。もうご存知の方も多いと思いますが、昨夜私は大変な目に遭ってしまいました。今立て篭りで世間を賑わせている柊先生とAという生徒に景山澪奈選手のフェイク動画を依頼した犯人だと疑われたんです。私は胸が痛みました。大切な教え子を失った、悲しい傷がまだ癒えていないのに、なぜこんな疑いをかけられなければならないのか。多くの人が私に疑いの目を向けています。でも私はやっていません。私は、無実です。柊先生、Aさん、見てますか？私のカリスマ性がそんなに妬ましいですか？私は、身の潔白をこれから証明してみせます。親戚の、タネコおばさんの名にかけて。」

いや、誰、→←もしかして