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Aside


カフェを出て、駅に向かう。


私達の手は・・・・握られたまま。


カフェでお会計をする時に
自然に離れた手も、

店を出たらどちらからともなく自然とまたくっついた。


クロが家まで送ると言ってくれて、

素直に甘えた。


電車は帰宅ラッシュで混んでいて、
座れないから仕方なくドア付近で立つことにした。

わたしはドアに背をつけて、
目の前にはクロの胸。
触れるか触れないかくらいに近い。

東京の満員電車だから仕方ない。



クロの顔を見ると

黒「首痛くなるぞ。」

と頭を胸に押し付けられた。


クロの心臓の音が伝わってくる。

トクトクトク・・・・


心臓の音が早いから
クロも緊張してくれてるのかなと思う。


そのまま特に話すこともないまま、
最寄りの駅に着いた。


雪崩れるように外に出て、
あまりの人の多さに手が離れそうになるけど、

ギリギリのところで離されなくて、
またキツく繋がれる。





駅からゆっくり歩けば10分くらいの距離。

見慣れた町の風景をクロと歩いている。



家の近くの公園の横を通った時、
クロが

黒「ちょっと寄ろ。」

と言われ、
2人でベンチに座った。



『夕方なのに暑いね・・・』


と話しかければ

黒「うん。」


とだけ返ってくる。



そしてしばらくして、


黒「・・・俺、Aに話したいことあって・・・」


と言われて

じっとクロを見ていると、


クロもこっちを見て、しっかりと目が合って



黒「・・・・好きなんだけど・・・」



と言う。



一気に顔に熱が集まる。
目はそらせなくて、代わりに鼻がツンとして涙が溢れそうになる。


黒「っ!ごめん・・・やっぱ今のナシに・・・


そう言われて、思わずクロの胸に飛び込む。



『違う・っ・・・嬉しくて///』



黒「・・・まじ?ほんとに嬉しい?」



『嬉しい・・・私もクロのこと・・・・好き、だから////』



そう言うと、今まで繋がれていた手が離されて
クロの両腕が私の背中にまわされて、
ぎゅっと抱き締めてくれた。



黒「よかった・・・フラれたらどうしようかと思った・・・」


『・・・クロのこと大好きだもん・・振るわけない///』


黒「・・・ありがと///」




しばらく抱き合ってたけど、


公園の外から、話し声が聞こえてきて、ヤバってなって慌ててお互いに離れて


するとクロが笑って、

黒「泣きすぎ!」


と言って頭を撫でてくれる。



そして、クロの顔が近づいてきて、


おでこにクロの唇が当たった。

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ナナミ(プロフ) - 45話のところドコサエキサエン酸じゃなくてドコサヘキサエン酸ですよー (2021年4月26日 18時) (レス) id: a2f189df9f (このIDを非表示/違反報告)
愛葉 - え、好きです。天才でしょうか?文章作るのがお上手ですね! (2021年3月24日 17時) (レス) id: ac0a73c6af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mraka | 作成日時:2021年2月13日 22時

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