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Aside
黒「俺たちは血液だ。滞りなく流れろ。酸素を回せ。脳が正常に働くために。」
クロの試合前のかけ声に
心を奪われた。
何度も何度も脳内でリピートする。
今日は槻木澤高校と練習試合をした。
入部して初めて、音駒が試合してるところを見た。
今まで衛輔に試合見に来てって頼まれたりして、何度か見に行ったけど、
クロが主将のメンバーの試合は初めてだ。
レベルの高いディフェンス。
スパイクを打たれても打たれても拾う。
リベロである衛輔は、音駒でリベロやれることは名誉だとよく言っていたが、
理由が解った。
主将であるクロも、衛輔に負けないレシーブのうまさや、ブロックを連発して輝いて見えた。
音駒の脳である研磨くんも、しなやかなトスでスパイカーに気持ち良いスパイクを打たせていた。
すごかった。
都内でも強豪と言われる音駒。
みんな、、カッコ良かった。
思い出してはニヤニヤしてしまう。
夜、洗濯をしていると
お風呂上がりのみんながランドリールームの横を通っていった。
よし、これが終わったら私もお風呂入ろう。
黒「手伝おうかー？」
その言葉に振り向くと、
ランドリールームの入り口から顔を覗かせてきたクロ。
昨日の夜に恥ずかしい姿を見せてしまったことを思い出して少し焦る。
それよりも、お風呂上がりで肩からタオルをかけて、
まだ髪の毛が少し濡れていて、いつもの髪型とは違うクロが新鮮で、ドキドキした。
『クロ、別人みたい』
と笑うと
黒「どっちのが好み？？」
とニヤニヤする。
『・・・どっちでもいいかな』
どっちも別にかっこいいと思う。
黒「興味なしですか。そこはどっちか選べよ」
と笑っている。
別に興味がないわけじゃないけど、
今日は1日中、クロのかけ声をリピートさせてたせいか、クロのことをかっこいいと思ってしまっていて、その質問は答えたら意識してしまいそうだったから。。
そんなことは絶対にクロには言わないけど。
『髪まだ濡れてるじゃん。早く乾かさないと風邪ひくよ？』
黒「・・・じゃあAが乾かしてよ。」
『え？』
何、言ってんの・・・？
いつもの冗談かと思ったけど、クロが真剣な顔してこっちを見てくるから思わず顔が赤くなるのが分かる。
黒「・・・・・なぁんてな！冗談だって！じゃあおやすみ〜」
といって手をひらひらさせて出ていった。
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ナナミ(プロフ) - 45話のところドコサエキサエン酸じゃなくてドコサヘキサエン酸ですよー (2021年4月26日 18時) (
レス) id: a2f189df9f (このIDを非表示/違反報告)
愛葉 - え、好きです。天才でしょうか？文章作るのがお上手ですね！ (2021年3月24日 17時) (レス) id: ac0a73c6af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mraka | 作成日時：2021年2月13日 22時
