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rain.12 ページ12
無一郎「なんて、分かりにくいですよね」
あ、まただ。
眉尻を少し下げて、次は困ったような笑顔。
僕こっちなんですけど…と言いながら彼の指さした先は
私の職場に向かう道と同じだった。
まさか、ね。
A「私もこっちです」
少女漫画でもあるまいし、
知らないだけで職場が同じビルでした〜!なんて
そんな都合のいい話なんてありゃしない。
期待するだけ無駄だし、というか
私はこの気持ちにまだ名前を付けていないし、
見てないふり、だし…。
今はこのまま
なんとなく隣で歩いている時間が
少しでも長く続けばいいな、なんて
本当にそれだけなんだ。
すぐ肩が触れそうな距離にいる彼の
少し下を向く姿をたくさん見たり、
名前で呼び合うようになるのは
もう少し先のお話___
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ゆっくり四つ葉 - 素晴らしい作品をありがとうございます!眼福です! (2020年9月2日 6時) (レス) id: 135b7cf6d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:微力 | 作成日時:2020年6月15日 15時