rain.01 ページ1
夕方のニュースの声が聞こえてきた。
テレビの中のおじさんは
『梅雨明けです』なんて言っていた。
なんだか今年の梅雨は
いつもと違って少し楽しかった…かもしれない。
A「梅雨明け…?」
さっきのニュースは聞き間違いだったのだろうか
今、雨戸の向こうで雨の大合唱が行われているのは
もしかして私の幻聴だったりする?
梅雨明けって、ほら
夏になりましたよ〜ってお知らせじゃないの?
A「…どういうこっちゃ」
白米を口にいれながら
テレビをぼんやりと見ていると
ブブッ、とテーブルの上で動いたスマートフォン
表示された名前は
未だにちょっと慣れない。
少し可愛い内容のメッセージひとつで
ちょっと嬉しくなっちゃうような
まだまだそんな関係
A「あ、今日適当じゃん…」
その可愛いメッセージに「いいよ」と
返信をしたものの
今日の晩御飯はひとりだから、って
適当に冷蔵庫にあったもので済ませてしまったのを思い出した。
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ゆっくり四つ葉 - 素晴らしい作品をありがとうございます!眼福です! (2020年9月2日 6時) (レス) id: 135b7cf6d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:微力 | 作成日時:2020年6月15日 15時