標の幼馴染み

〜money16〜 ページ18

歩いているとおじさんが出てきた






標と私にメロンパンを差し出す




さくら「腹減ったろ？
おじさんと協力して戦おう」




横から手が伸びメロンパンを叩き落とす




さくら「あっ…」







男「んなもん食わすなよおっさん」




男「俺たちの標様とA様に」





さくら「おい食べ物をお前粗末にすんな」




おじさんは取り巻きの首にかけているリングを見る





さくら「さてはお前ら…
目を覚ませ標君Aちゃん
君たちは騙されている」




私たちの肩を掴む





さくら「よく見ろこの顔を
そろいもそろって典型的なホスト面
コバンザメのふりして君たちを利用するだけ利用して最後には暴力でリングを奪う人喰いザメだ」





ホスト面とサメって関係ある？



男「おっさんだろそれは
言っとくけどここはそんな小細工で勝ち残れるような場所じゃない」





さくら「あ?小細工だ?」






男「分かったんだよ
俺らにはこの世界を制する力なんてないって」




男「そう『SAFETY』ですらリングを取れなかった俺らと、たった一人で『MILD』のアトラクションに入って、さも当然のように2個リングを持ち帰ってくる標様じゃものが違い過ぎる」





男「で、悟ったんだ王っていうのはこういう人間のことを言うんだって」






さくら「何が王だ!!
黙って聞いてりゃ心にもない綺麗事ぐだぐだ並べやがって気色悪い!!」






男「守るんだよ
お前みたいなダニやあいつらみたいなギャングからな」

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