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ドンッ!!
って衝撃音がして音のした方に顔を向けると
そこには眉間に皺を寄せてTAKAHIROさんを睨みつける登坂さんが…
なんでここに…?
臣「TAKAHIROさん…さすがに許せません」
TA「こわっ笑」
TAKAHIROさんは笑ってこの状況を楽しんでいるようだけど
反対に登坂さんは怒りMAXと言った感じだ
訳が分からずポカンとするわたしを他所に2人は会話を続けていた
TA「お前いつまでもこのままでいいの?いい加減気付いてんだろ?」
臣「言われなくても分かってますよ…」
2人のこの掛け合いはまるで”雨宮兄弟”を彷彿させるものがあった
生の”雨宮兄弟”に少し感動を覚え思わず拍手してしまった
そんなわたしをキッと睨みつけたのは登坂さんで…
言い合いしてるのにすいません と小さく頭を下げて席を外そうと立ち上がる
それを制したのはTAKAHIROさん
にっこり笑って
TA「あとは若いおふたりさんで」
ってよくお見合いとかで聞くセリフを吐いて帰っていく
『え?TAKAHIROさん?』
するとさっきまでTAKAHIROさんが座っていた所に腰を降ろした登坂さん
『帰っちゃうけどいいんですか?』
臣「お前はTAKAHIROさんの方がいいのかよ…」
ん?
全然状況が分からない
とりあえず、わたしも腰を降ろし座った
続く沈黙に耐えられず飲み物でも頼もうかとメニューに手を伸ばすと制される
臣「出るぞ」
席をたち店を出る登坂さんについていく
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作者名:紅 | 作成日時:2020年4月28日 13時