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3年後
わたしたちはワールドカップの為、日本に戻っていた
実に6年ぶりの帰国となる
先輩はその都度戻っていたけど
わたしは付いていかなかった
今回は色々と挨拶やら報告がある為に日本へやってきた
住む所がないわたしは先輩が借りてるマンションへと
そこへやってきた石川クン
祐「Aサン!!久しぶり」
相変わらず元気が良い石川クン
祐「マササンも久しぶりだね〜」
祐「あっ!!結婚おめでとう」
そう…わたしたちは昨日、日本へ降り立った足で区役所へ行き入籍を済ませてきた
昨日からわたしは
”柳田A”
になった
慣れるまで時間がかかりそうだ
メディアへの報告はワールドカップが終わってからにしている
全日本メンバーには昨日伝えたと先輩が言っていた
「祐希、ありがとう
明日はAの初お披露目だなぁ〜」
祐「マササンが結婚とか…あの時の電話からここまで来るとはねぇ〜」
いや〜すげーな、羨ましいなぁ〜
って話す石川クンだが
そんな石川クンにも将来を共にする相手はいるようだ
近況報告をしながら盛り上がっている先輩と石川クン
ずっと思い続けて実った初恋
恋心に気づくまでの10年
こうなる運命だったのかな
そう思うと何も無駄な事はなかった
あの日、先輩に出会えた
先輩を追い掛けきて良かった
初恋10年とこの3年
有意義だったな〜
なんて思い出に耽っていると
「Aそろそろ全日本メンバーに挨拶に行くよ」
と声を掛けられ味の素トレーニングセンターへと向かう
『この度、全日本男子のトレーナーを努めさせて頂きます
柳田Aです』
〜完〜
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作者名:紅 | 作成日時:2019年12月23日 23時