39:両思い ページ39
『わたし気付いたんです
ずっと憧れだけだと思っていたけどあの日みた先輩のバレーボールに惚れたんです。
先輩自身を好きになったんだって…』
気付いたのはつい最近ですけどね。って付け加える
先程まで黙っていた先輩が口を開く
「女の子に言わせちゃダメだって思ったんだけどさ」
「俺もAチャンが好きだよ」
照れながら先輩の気持ちを聞かせてくれた
ここまで話を聞いていたらわたしから告白させたいって思った先輩はドSだ
「俺たち、両思いって事でいい?
良い歳だし、結婚前提にお付き合いとかどう?」
って目をキラキラさせながら交際を申し込んできた
『えぇ…いきなりすぎません?』
「そう?
でも、Aチャン料理うまいし、身体のメンテナンスもしてくれるし文句つけようがないお嫁さんじゃない」
「あっ俺ばっか役得だな」
ご機嫌な先輩についていけず置いてきぼりなわたし
『考えておきます』
「それはないでしょ。笑」
『ビックリし過ぎて…
そもそもわたし気持ちを伝える気はなかったし
玉砕しても先輩支えようって決心して話したので…』
「つべこべ言わずさ
Aチャン俺の事どう思ってるの?好きなら付き合おう」
真っ直ぐな目でわたしを見る
『……はい、よろしくお願いします』
やったー!!
祐希に報告しなきゃー
ってはしゃぐ先輩に
なんで石川クン?
と疑問を抱くと
「好きだなぁ〜って思った時に祐希に応援するから頑張れって言われたんだよね」
って…
まず、練習戻ろうか
もう大丈夫でしょ
って体育館までの道のりを手を繋いで歩く
その様子を遠くからみていたルークに気付かないわたしたちは幸せオーラ全開だったであろう
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作者名:紅 | 作成日時:2019年12月23日 23時