38:決意 ページ38
落ち着きを取り戻したわたしは
先輩に抱きしめられてる事に気付き
慌てて離れる
『すいません…練習中なのに…』
謝ろうとしたが、それは先輩によって遮られる
えっ…今、キスした…?
触れるだけの優しいキス
「ごめん…なんか…キスしちゃった。笑」
って頭をポリポリしながら照れる先輩
わたしは全身から火が出るんじゃないかって位熱くなってる
『えっと…えぇ…』
と困惑するわたしに
「1人で溜め込まないでさ…
話してみなよ」
そう言われ初めて2人で話した公園にやってきた
ベンチに座り決心したわたしは話始めた
『ずっと先輩に憧れて高校、大学と追いかけたんです。バレーボールをする先輩の姿に憧れと尊敬して』
静かに話し始めると先輩は頷きながら
黙って聞いてくれた
それから見ているだけで精一杯だった事、自分が故障した時にもうバレーボールが出来ないなった時、先輩が同じようにならないようトレーナーや栄養士になった経緯を話した
「そうだったんだ。ありがとうね」
と先輩は柔らかく笑った
この先の気持ちを話すべきか迷ったがここまで来たらスッキリさせたい
悶々として仕事に支障をきたしてはいけない
振られても先輩をサポートしていく
これだけは変わらない
憧れと尊敬は振られた事位で失わない
そう決め、一世一代の告白を決意する
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作者名:紅 | 作成日時:2019年12月23日 23時