鳥肌の事実 ページ29
「ていうかオマエとユンソって、いつからそんなに仲が良いんだよ?全然気付かなかった」
そう言えばそうだよね・・・。
それに・・・。
「ヒョヌくん・・・ユンソちゃんが好きなんだ?」
じゃなきゃ、こんな事に協力したりしないよね・・・。
私の言葉にジュノが呆れ顔で言う。
「オマエさー好きならダメな事はダメって言わなきゃいけないんじゃないの?」
「私も・・・そう思う」
私たちの言葉に、黙り込むヒョヌくん。
好きだから断れないっていうのもわかるけど・・・やっぱりジュノの言う事が正しいと思う。
しばらく俯いていたヒョヌくんが、顔を上げて話し始めた。
「ユンソは・・・僕のヒーローなんです」
「ひ・・・ヒーロー?何だよそれ・・・」
「僕、姉が四人いるんですけど・・・もう最悪で。毎日いじめられて・・・まあそれで女なんか大っ嫌いなんですけどね」
それで陰では私にあの態度なのか・・・。
「そんな時いつも助けてくれるのが、幼馴染のユンソだったんです。ユンソとは家が隣同士で。倉庫に閉じ込められても川に落とされてもズボンを隠されても・・・いつもユンソが助けてくれて」
「どんなお姉さんなんだよ・・・」
引きつってるジュノ。
「だから少しでもユンソの近くにいて、今度は僕が助けてあげてたいって思って・・・それであの事務所に。そしたらジュノオッパを助けるために二人を別れさせたいって泣きつかれて」
「だからって脅すとか・・・やりすぎだろ?」
「わかってます・・・本当にすみません」
「でもどうして、ヒョヌくんと恋人のフリするなんてまわりくどい事したの?単純にバラされたくなかったら別れろって言えば良かったんじゃないの?」
「そうだよ、何でこんな事したんだよ?」
「それは・・・ただ脅して別れさせるだけじゃ、またヨリを戻すかもしれないからって。それよりも二人の仲をかき回して仲違いさせて、二人の意思で別れさせようって」
・・・鳥肌。
こ・・・コワ!!!!!
あんな可愛らしい無邪気な笑顔でそんな事を・・・。
隣りを見ると・・・ジュノが固まってる。
可哀想に・・・。
「本当にすみませんっ!」
急にガタンと立ち上がって、大きな声でそう言うとガバッと頭を下げたヒョヌくん。
「悪気はないんです!正義感が強いのが変な方向に行っちゃったって言うか・・・」
また隣のジュノを見ると、無表情でただじっとヒョヌくんを見つめてる。
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らんらん(プロフ) - loveyさん» 長旅ありがとうございます!嬉しいです(泣)今度この二人の短編もさらっと書きますね! (2017年11月12日 22時) (レス) id: 7475aa61f6 (このIDを非表示/違反報告)
lovey(プロフ) - 読み返しの旅です。ここの回すきですね (2017年11月12日 3時) (レス) id: 638d233aa2 (このIDを非表示/違反報告)
らんらん(プロフ) - 愛理さん» 初めまして!最後まで読んでくださって本当にありがとうございました!そんな風に言って頂けてとっても嬉しいです。ちょっとした暇つぶしに楽しんでいただければ幸せです♪こちらこそありがとうございます! (2015年9月7日 16時) (レス) id: 5e3a91412d (このIDを非表示/違反報告)
愛理(プロフ) - 初めまして!!最後まで読ませてもらいました!ものすごく話にのめり込んでしまいましたwwしかも、感動してないちゃいましたww最高でした!!また、読みたいと思います!!最高の作品ありがとうございます!! (2015年9月7日 4時) (レス) id: dae2b5be4f (このIDを非表示/違反報告)
らんらん(プロフ) - loveyさん» 最後まで読んでくださって本当にありがとうございました!ヌナ、変な人じゃなくて可愛いって言って貰えて良かったですー(笑)こちらこそ長々とお付き合いいただいて感謝です!また新しいお話にも遊びに来てくださいねー♪ (2015年9月5日 23時) (レス) id: 5e3a91412d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らんらん | 作成日時:2015年5月23日 8時