short story 2PM

ずっとずっと１ ページ14

私は信じない。




愛とか永遠とか




そんな物は絶対に





ない。






「いつになったらオレのモノになるの？」





そう言ってくれるミンジュンも


きっといつかは私を愛さなくなる。


私の瞳を覗き込んで


頬に触れて


ふわっと笑うこの人も


私の傍からいなくなる。


必ず。






私には恋人がいる。


恋人とはもう呼ばないのかもしれない。


彼はもうとっくに私に興味がない。


それなのに


私とミンジュンの関係を知っていて


わざと私と別れない。



あの人だって


私を好きだと言ってくれたのに


今では他人以下の関係。





キッチンでお湯を沸かしていると


「出ないの？」って後ろから聞こえた声。


さっきからずっと


テーブルの上で震えてる携帯電話。




「鳴りっぱなしだよ？」



ミンジュンにそう言われて


仕方なくテーブルの傍まで行く。


手に取るのを躊躇っていると


ソファに座っているミンジュンが


それに手を伸ばして


一瞬見つめてから


私に差し出した。




ディスプレイには



通話中、の文字。




ミンジュンがどうして


そんな事をしたのか


わからなかった。




「もしもし？」




仕方なくそう言うと


電話の向こうから聞こえる


『恋人』のバカにしたような声。




「アイツといるんだろ？適当に楽しんだら帰らせろよ？」




・・・くだらない。



黙ってそのまま電話を切ろうとすると


ミンジュンがそれを私の手から取った。




「そろそろ別れてもらえませんか？」




携帯電話を耳に当てると


そう言い放ったミンジュン。




驚いて・・・息が止まりそうになる。




少しすると、わかりましたと言って


ミンジュンが携帯電話を耳から離した。




「行こう」




携帯電話をテーブルの上に置くと


そう言って立ち上がる。




「行こうって・・・？」

「本気で欲しいなら来いって。だから行こう」

「ちょ・・・ちょっと待ってよ？」




何を言い出すの？




行くわけには・・・いかない。

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