いつだって毒舌な君は分からない～Nagase Ren～ 2 (ページ7)

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57.～廉side～ページ7

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

チャイムが鳴ると同時に俺の周りにクラスの男子と女子が集まった。

男「永瀬～たまには俺らと放課後遊ぼうぜ」

女「そうだよぉ～廉くんとカラオケ行きたい！」

男「お前いつも放課後野崎と帰るって断るじゃん」

一々言うなや。

そう、俺はあいつの事が好きやって気付いてなかった時からあいつと帰るのが日常になっとったから

あいつと帰るからって放課後ほぼこいつらの遊びは断ってた。

でも俺は

『あぁ、そうやっけ？忘れた』

あいつに聞こえとったらと思ってちょっと大袈裟に忘れたフリをした。

男「そうじゃねーか！笑」

まぁ、でも

もうこいつらの遊びも断る理由なくなったもんな

だってあいつの横には

紫耀がおるようになったんやから。

『ま、今日から遊べるから駄々こねんなって』

男「うぉ！まじかよ！」

女「え、やった～♡」

そしてこいつらと教室を出ようとしたとき

チラッとAの顔が目に入ったけど

なんで

なんでお前がそんなに

辛そうな顔しとんねん、

お前にはもう紫耀がおるんじゃないん？

～カラオケ～

男「永瀬とカラオケとか久々だな！！」

『そやな』

男「んだよ、なんかつれねー顔して！」

『いや、なんもない』

…つかカラオケってこんなしょーもなかったけ

女「廉くんって何歌うの？？？」

ひとりの女が俺の隣に座って話しかけてくる。

『なんやろな』

女「も～つれない返事～」

『俺ジュース入れてくるわ』

俺は女がだるくなってジュースを入れに部屋を出た。

ｼﾞｬｰ

コーラを入れ終わったとき

女「ね、廉くん」

『…なに？』

女「廉くんと話したかったから出てきちゃった」

言わんでも大体分かるわ、

めんどくさい

『なんか用？』

女「せっかくカラオケ来てるのに冷たいなぁ、もう」

『別にお前と来たくて来てるわけちゃうから』

女「廉くんって野崎さんと別れたの？」

『は？』

今のタイミングであいつの名前出してくんなや、

てかそもそも付き合ってへんし

女「どうなの？」

『…別に』

女「ならよかった！」

『もうええやろ』

俺は先に戻ろうと足を反対側に向けた。

女「待って！」

『なにしとん』

女が俺の背中にくっついてくる

女「私ずっと廉くんと付き合いたかったの」