いつだって毒舌な君は分からない～Nagase Ren～ 2 (ページ12)

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平野「Aちゃん…学校どうする？」

泣き終わり少し落ち着いた頃紫耀くんが
少し気を遣いながら聞いてきた。

学校…

今、廉を見ると私はまた泣いてしまうかもしれない…

平野「無理しなくていいんだよ」

『……ありがとう、でも大丈夫、行くよ』

どっちみち今行かなくたって明日からはまた普通に行かないといけないんだから。

平野「ほんとに大丈夫？」

『大丈夫』

大丈夫っていう自信なんてどこにもないけど…

平野「俺すぐ休み時間顔出すからね！」

『あはは、ありがとう紫耀くん』

平野「…俺達…付き合ったって事でいいんだよね…？」

『…そう…だよ？』

平野「じゃあ呼び捨てで呼んでほしいなーなんて」

『……』

平野「あ、ごめん、そんなすぐには無理だよね！」

『…う』

平野「え？」

『…紫耀』

平野「……」

『…え、あ、あの、呼んでみたんだけど…』

平野「…どうしよ」

『え？』

平野「好きな子に呼び捨てで呼ばれただけでこんな嬉しいんだね！！！」

『へ？』

平野「今日授業寝ないで頑張るわ俺！！！」

そう言って腕を全力で上にあげて目をキラキラにしながら喜んでる。

『…ぷっ笑普段から寝ないでくださ～い笑』

平野「え、だって先生の話長いんだもん」

『当たり前でしょ？授業なんだから笑』

平野「逆にね！」

『ん？まって、なんの逆かわかんない笑』

平野「いひひ～」

『いひひ～じゃないよ笑』

平野「よし、行こ！学校！まぁ先生達には怒られると思うけどね！」

『あっ、そっか…忘れてた』

平野「一緒に怒られよ～う！」

『え～、私やだよ～』

平野「え、まじ？じゃあ俺だけ…？」

『うそだって！笑』

平野「びっくりした～笑」

『行こっか笑』

平野「うん！」

紫耀くんと話していると私はいつも笑顔になれる

これも紫耀くんの天然のおかげだな。笑

廉のことは私の心からはきっと消えないけれど

徐々に紫耀のことを…見ていけたら

そして廉のことも忘れていけば、

いいよね＿＿