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1時間後_____
杏寿郎「〜っフリとは言えど何でこんなにも興味を示さないままなんだ?
俺がこんなにも気にかけているのに…!
たまに可愛らしく見えるのが余計に腹が立つ!!
それに何なんだ!!?
いつも不死川からの栞を使って……!!
俺が渡した髪飾りだって普段から身につけたら良いと思わないか…!!!?
あんなにも似合っているのに……!!
しかしあまり他の者には見せたくないとも思うのは何故だ…!?
どうしたら良いんだっ…!!!」
宇髄「おまっ……
そういうタイプだっけ………?
てか婚約者のフリって……まじかよ…
まじで何だよ、フリって…。
……それよりこれで何も思ってないって…?
嘘だろ…?」
あれよあれよと言葉巧みに飲まされ続けた杏寿郎は見事に酔っ払い、思わず宇髄にAが婚約者のフリをしていることも自分の中での思いをこれでもかと暴露していた。
その真実に驚く宇髄だが、婚約者のフリ相手に対しての感情や行動じゃないだろう、とその意味に気づいていない杏寿郎に頭を抱えた。
あんなにも色恋ごとや情事に興味を全く示さず生きてきた杏寿郎が一人の女と関わりを保ち続け一緒に住み、非番の日にも共に過ごしている。
それだけでも今までの杏寿郎からは考えられない行為だが、当の本人は不死川に対しての嫉妬心にも気づかず、何の感情も無いと言い張り続けるのだった。
杏寿郎「っ彼女はな、いつも腹の立つ事ばかり言うんだ…!
初めからそうだ…!
誘えば断るし、連れ出しても隙を見て俺を置いて居なくなる!
宇髄だって知っているだろう!?
俺を蕎麦屋に置き去りにした事を…!!
お、俺に意識だってしないし何ならすぐにでも婚約者のフリを辞めたがっている!
俺の一体なにがいけないんだ…!?
教えてくれ!」
宇髄「…こりゃ重症だな。
つぅか煉獄にここまで思わせる女ってすげぇな……
何者だよ…」
嘆く杏寿郎。
その話しを信じ難い宇髄だが、確かに何度か会ったAは杏寿郎に対しての態度が恋人でも無ければ婚約者らしくは全く無かった事を思い出す。
杏寿郎「………うむ、しかし今日こそは俺の帰りを待っているかもしれん…。
宇髄、俺は帰るとする!!」
急に帰ると決めるとフラフラとしながら帰ろうとする杏寿郎に溜息をついた宇髄は、杏寿郎を支えてやると屋敷へと向かった。
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杏(プロフ) - ttakedasaki0906さん» こんにちわ〜! コメントありかとです😭✨ちまちま続編も進めてるので公開したらお時間ある時にでも読んでやってください😊✨ (2023年4月23日 11時) (レス) id: 535a4fa654 (このIDを非表示/違反報告)
ttakedasaki0906(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!! (2023年4月22日 18時) (レス) @page50 id: 668cdece5e (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 愛さん» わ〜!大好きって嬉しいです🥰✨良かったらこれからもお付き合い下さいませ☺️✨✨ (2022年10月5日 22時) (レス) id: e14c782aeb (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 杏様はじめまして!先月からこっそりお邪魔させていただいております!こんな杏寿郎さんと夢主大好きです!続き楽しみにしております🥰 (2022年10月3日 9時) (レス) @page16 id: 48db5b7854 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - ゆさん» コメントありがとうございますー🥰面白いって思ってもらえて嬉しい❣️のんびりですが更新頑張ります☺️♥️ (2022年9月29日 23時) (レス) id: e14c782aeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏 | 作成日時:2022年9月14日 20時