思い通りにならない彼女【煉獄杏寿郎】其の弐

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ちゃぷん____




『………結局、どういうことなの…？』




温泉、最終日。
帰る前にもう一度温泉へとやってきたAは一人でさっきまでの事を整理していた。




まず、男の人の前では布団で寝るべからず。
…………これって布団が別だと良いもの？
あ、でもそもそも寝るなって……？



それと裸体を晒すべからず。
って裸体に至っては見せたくて見せた訳では……。



……………しかし運命のお相手以外でも…あぁいった行為が出来るなんて初耳だった…
…小説ってたまに当てになら無いのか……





でも煉獄さんは？
結局…反応したのか言ってくれてない。
そして煉獄さん以外の男の人の前では気をつけろ、と。





…………要するに案の定、煉獄さんはこんな身体では反応しない、と？




…………ぐっ…！！
そうだとは分かっていても女性として少しショックな自分がいる…。
……………こんなんじゃ運命のお相手にも幻滅されてしまうのでは…？







………いや、
それでも良いと思ってくれるのが運命のお相手であって、そうじゃない人は運命のお相手では無いのだ…！！！





そう、きっとそう！！
だから煉獄さんが何とも思わないのは当たり前なんだ！！





だって運命のお相手では無いんだから！！





運命のお相手には魅力のある女性に見えるものでしょう！！？
そうでないと困る……！！
私の運命のお相手には輝いて見えてくれないと！




ふふふ……
今日やっと開放されるし少しでも魅力的な女の子になるために美肌効果のある温泉にいっぱい浸かっとこう。






____全てが早とちりで勿論開放なんてされないし、それどころか杏寿郎は野放しには出来ないと判断までしている事をAはまだ知らない。

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