検索窓
今日:7 hit、昨日:21 hit、合計:63,241 hit

61 ページ14

名前を呼ばれ、
背中に体温を感じる杏寿郎は動けないでいた。




宇髄達を見届け、これから自分もここを出て何事もなく終わるはずだったのだが、Aがそれよりも先に近寄り、生身の背中に触れている。





杏寿郎「…なんだ?」





『…あの…………お願いが…………あるんですけど……
……その………お恥ずかしいんですが……えっと……』







こういった時のお願い(・・・)とは一体。







Aの様子に、まさか向こうの恋人達に触発され、そういう気分になったのか…と思考が巡る。






杏寿郎 ( 彼女なら運命の相手でないと…と頑なになっていそうだが……。
こちらに来て頼むぐらいなのだから全く気が無い訳でも無かったのか?
それとも……欲には勝てないのか?)








…………不本意だがその願いを叶えれば。








彼女は俺にもっと興味を示すのだろうか。






しかしここでは……………。






杏寿郎「………部屋に戻ろう。
話しはそれから聞くとして…」




『…………も、無理なん…です……
お願いですから……早く……』




杏寿郎「…………っ」



さっきよりもピトリとくっつくAに、まだ何も見ていないにも関わらず何故か動悸が激しくなりだし、女性に何度も誘われてきたが今までこんな事になった事は無い杏寿郎はどうして良いかも分からず動けなかった。






そうとも知らずAは杏寿郎の向かい側へと回るとジッと見つめながらギュウっと抱きついた。




驚く杏寿郎は目線を外しながら、あられもない姿のAから距離をとろうとした。




杏寿郎「ここだとマズイだろう…!
早く離れて部屋へ………『………逆上(のぼ)せてし…まいました…
今すぐ…私をココから出して…ください…
このままでは………ヤバいです……。

…お世話に…なります………。
……先に…………言ったので…
…お世話……お願い、します…ね…』




…んあぁぁ…………っ!!
本っ当に世話のやける女だな!!!
どうなってるんだ……!!」





想像とは違うAのお願いに己の雑念を振り払うかのように叫んだ杏寿郎の声が近隣の旅館に響き渡った。

62→←60



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (166 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
285人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 炎柱   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - ttakedasaki0906さん» こんにちわ〜! コメントありかとです😭✨ちまちま続編も進めてるので公開したらお時間ある時にでも読んでやってください😊✨ (2023年4月23日 11時) (レス) id: 535a4fa654 (このIDを非表示/違反報告)
ttakedasaki0906(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!! (2023年4月22日 18時) (レス) @page50 id: 668cdece5e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 愛さん» わ〜!大好きって嬉しいです🥰✨良かったらこれからもお付き合い下さいませ☺️✨✨ (2022年10月5日 22時) (レス) id: e14c782aeb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 杏様はじめまして!先月からこっそりお邪魔させていただいております!こんな杏寿郎さんと夢主大好きです!続き楽しみにしております🥰 (2022年10月3日 9時) (レス) @page16 id: 48db5b7854 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆさん» コメントありがとうございますー🥰面白いって思ってもらえて嬉しい❣️のんびりですが更新頑張ります☺️♥️ (2022年9月29日 23時) (レス) id: e14c782aeb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2022年9月14日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。