思い通りにならない彼女【煉獄杏寿郎】其の弐

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悲鳴嶼「……決して二人では…」




杏寿郎「……む？」




悲鳴嶼行「……屋敷には甘露寺も一緒に居たのだ………
南無……」




杏寿郎「よも……？！」





合同で任務にあたっていた悲鳴嶼と甘露寺が寄った茶屋の前でAは野良猫を追いかけていた。
必死に追いかけ、あまりにも逃げられ落ち込む姿を不憫に思った甘露寺が声をかけ、猫を堪能させる為に悲鳴嶼は屋敷へと招いたのだった。





悲鳴嶼「……説明が遅くなり誤解させてすまなかった。
しかし………そんなにも嫉妬するとは………
あの煉獄が………ふふふ」




嬉しそうに笑う悲鳴嶼。




杏寿郎「悲鳴嶼さんが謝ることでは…！
それに嫉妬…………？
そんなものでは無く何故か無性に腹が立ってしまっただけです！」




そんな一面があったんだなと相変わらず嬉しそうな悲鳴嶼に杏寿郎はキッパリと嫉妬では無い！と伝えると足早にAを追いかけた。




悲鳴嶼「………あの様子で嫉妬では無いと言い切るとは……。
煉獄にもそのような感情があったとは喜ばしい事だが……
鈍いものだな………南無南無…」




鬼殺に人生をかけているとも言える男が一人の女性の言動にアタフタとしているのを目の当たりにし、今まで見たことの無い杏寿郎の様子に驚きつつも色恋事に敏感な悲鳴嶼は嬉しそうにした。

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