餌付けの効果 ページ4
ガシャンッッ!!!
炭治郎「はっ!!煉獄さん!!?これはその……!!(うっ…煉獄さんから激しい怒りの匂いが…!)」
杏寿郎は持って来たお茶を盛大に落とし眼の前の光景にワナワナと震えていた。
善逸「ヒィィィィッ!!?お、鬼が!!?
Aちゃん!!俺っ幸せで死んじゃいそうだけど物理的にも死にそうだから離れてぇっ!!えげつなくヤバい音がしてるからぁ!!めっちゃ怖い音してるぅぅ…!!」
『いいこ、いいこねー』
そんな言葉は気にせず善逸を胸に埋め、頭を撫で褒め続けているA。
まさに善逸がつい口走った願望を本当にしてしまっている。
その行動にその場の全員が戸惑い、善逸は顔を真っ赤にし思いがけないご褒美に喜んだのも束の間、杏寿郎の激しい怒りの音に怯えていた。
杏寿郎「Aさん、起きたんだな!ほら、こっちへおいで」
『…!きょうじゅろ、おはよぉ!』
精一杯の笑顔で近づきAを呼ぶと、杏寿郎の腕の中へすっぽりと納まり嬉しそうに頬をすり寄せるAを杏寿郎は満足そうに抱き締めた。
その二人の姿にとりあえず地獄は見ずに済んだ…とホッとするのも更に束の間。
千寿郎「兄上!大丈夫ですか?!さっき何やら物音が…」
杏寿郎「むっ?!!千寿郎、大丈夫だ!!俺が片付けるからお前は来なくて良い!!早くもどっ……」
『せんじゅろーっっ』
早く戻れ。と杏寿郎が言い終わる前に千寿郎を見つけたAは千寿郎に駆け寄り抱きついた。
『せんじゅろ、今日も大好き!今日のおやつはなーに?!』
…その場に居た全員が言葉を失う。
千寿郎「き、今日はぱんけぇきにしようかと…。わわわ…それよりAさん早く離れて下さいぃ〜…」(真っ赤)
杏寿郎がAを極力起こしたくない理由の1つ。
その言葉の通りAは千寿郎に餌付けされベッタリなのだ。
おやつを作っているのが千寿郎と知り、Aは千寿郎の周りをウロチョロし、合間を見ては『ひと口食べたい』とおやつを狙っている。
5歳児の記憶しかないAからすると、おやつと言う素晴らしい魅力は放っておけない。
そして千寿郎もつい嬉しそうに食べるAを甘やかしてしまいおやつを与えるのが習慣になり、今の現状だ。
千寿郎(まさか…こんなに懐かれてしまうなんて……!
兄上ぇ…大変申し訳ございません…)
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杏(プロフ) - わー!!本当にすっごく嬉しいです(T▽T)もはや溺愛させたい願望重視になってしまいストーリー性ゎ無視しまくりですが、ほわーっと温かい目で読んで頂けると嬉しいです(^▽^) (2021年8月10日 20時) (レス) id: 86a7064ea0 (このIDを非表示/違反報告)
少女は仮面を外す(プロフ) - イチコメ失礼します!いつも応援しています!自分のペースで更新頑張ってください! (2021年8月10日 18時) (レス) id: 52e46aee46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏 | 作成日時:2021年8月9日 21時