葛藤 ページ17
胡蝶に呼ばれ蝶屋敷へ来ている杏寿郎。
杏寿郎「で、話とは何だ?!胡蝶!!」
胡蝶「…もう少し静かに話して下さい。」
杏寿郎「む?すまない!!!」
胡蝶(イラァ…)
「上弦の参の鬼の事です。
恐らく煉獄さんの思っている通り人間の記憶も戻りつつ、鬼から人へ戻ろうとしてるのでは……と思われますね。」
杏寿郎「ふむ、やはりそうなのか?
何やら珠世さん?と言う女性に身体を変えてもらったと言っていた事があるんだが…。それから日光も平気になり、Aさんから聞くには、もう何ヶ月も人を喰っていない。」
胡蝶「…そんなの。有り得ないです…。
鬼は人を……喰うものですよ?
まして上弦だなんて…。」
杏寿郎「だが、これは現実だろう!
現に彼は人間へ戻ろうとしてるんじゃないのか?」
胡蝶「…っ彼!?鬼をそう呼ぶんですか…。
この鬼は何人も人を喰ってきてるでしょう…?
それを許せるんですか…?あなたは…。
殺された命は…戻って来ないんですよ…?
(姉さんだって…かえって来ないのに。)」
杏寿郎「………。」
胡蝶「……そもそも何故、上弦の参と関わりがあったんですか…。
一体…いつから…………。」
杏寿郎「………無限列車での任務で……おにぎりを食べてからだ……。」
胡蝶「…はい?おにぎり??……ふざけてるんですか?」
ピキピキッと青筋を立てる。
杏寿郎「あ…いや、ふざけている訳ではないんだが…。」
本来ならあの日、殺されていたかもしれない。
もしくは……殺していたかもしれない。
それまでに殺された人達は戻っては来ない。
人間に戻ったからと、罪が消えることもない。
でも。
やり直せるチャンスがもしあるとしたら?
杏寿郎は葛藤していた。
胡蝶が言っていることは何一つ間違っていない。
しかし、【彼】が人も喰わず、Aの心配をし、
とんだお節介をかき、Aと杏寿郎を恋仲に発展させた、と言うのもあり、それが情なのか……分からないが
杏寿郎「……彼は……Aさんの“友人”なんだ。
少なくともAさんにとっては………。
最初から……今でも何も変わらずに。」
そう伝えた。
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mqnq12(プロフ) - しらたまさん» コメントありがとうございます♪楽しんで貰えてると思ったら意欲が湧きます(^^)思いの外、長編の予感がプンプンですので、これからも良かったら見てやって下さい\(^o^)/ (2021年1月23日 21時) (レス) id: 86a7064ea0 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま - いつも楽しませてもらってます☆狛治も任務に着いていくの楽しみすぎます!(σ≧▽≦)σ (2021年1月23日 19時) (レス) id: 6f0f903611 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏 | 作成日時:2021年1月15日 19時