よもや…愛らしい。【その弐】

風の刺激 ページ15

スパァァァァンッッ！


物凄い勢いでAの部屋の襖を開ける杏寿郎。



『あ、煉獄さん、お帰りぃ』



ぎゅううぅぅっ。



『…？！んんっ！！…〜っっっひゅっ』



帰って早々にAを力いっぱい抱きしめるが、一般市民のAには杏寿郎の力が強すぎて窒息寸前になっていた。



杏寿郎「A……さん。君は…一体どれだけ俺を困らせるんだ…？いつの間に不死川とも親密になったんだ…。(←少し違う解釈をしている。)」



『なっ何がでしょうか？！(し…親密とは？！！？)』



杏寿郎「…むぅ。(…困った顔も可愛い。)
…今から接吻しても良いだろうか？」



…………。



『……だから聞かないでよぉ』



杏寿郎「しかし…Aさんが嫌がる事はしたくないんだ、俺は。」



何故なら無意識ロマンチストなので。←




『…嫌じゃないから……。』




杏寿郎「…ん？」




『…煉獄さんとの接吻は…嫌では無いので……許可…とらなくて良い……です。これからは……。はい…』




杏寿郎「！！？？？？？よもや！！！！？…よもっ？！！！んんん？！！！」



まさかの返答に顔を真っ赤にして焦る杏寿郎。
さっきまでの冷静さ等は無くなっている。


Aのが杏寿郎よりも急に爆弾を落とすのだ。


それから杏寿郎は、またAに触れるのに緊張するように戻ってしまい、千寿郎は泣いた。←



千寿郎「…兄上…！！煉獄家の安泰まで…先がのびたように感じます……(涙)誰か…もう誰でも良いので…どうかあの二人を進展させて下さい……！(涙)」



…はたして千寿郎の願いは叶うのか。

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