クリスマス ページ7
Side Sgi
付き合って一か月、初めてのクリスマス。
イルミネーションを見に行くなんてベタすぎるだろうか。
どこに行きたい？とAに聞くと、目を輝かせて行きたいところあるんです！
なんて言うもんだから、そんなの叶えないわけにはいかないでしょう？
めちゃくちゃ可愛かったんだからねあの顔。
都心のその場所はテレビでもよく取り上げられていて、
遅刻するわけにもいかないと早めについたその駅には、すでに多くのカップルがいた。
Aと会えるかどうかさえも不安になる。
『駿貴さんどこー？！』
『改札でて左のコンビニの前いるよー』
どうやらついたらしい。駅のほうへ目を凝らしていると
スマホ片手にきょろきょろしているAが見えた。
軽く手を振ると気づいたようで、ぱたぱたと駆け寄ってくる。
「お待たせしました！」
「いーえ、すごい人だねぇ」
「んね、一緒に来てくれてありがと」
「いいのよー。…髪、巻いてるの初めて見た」
「へへ、どう？」
「かわいい。とても」
「気合い入れたからね」
一緒に出掛けるようになった3カ月ほど前は、
可愛いと言えばそっぽ向いて照れていたのに、最近は慣れたのかとても素直で、
照れたようにはにかんでそんなことを言うんだから、かわいい。まじで。
あともこもこのスヌードめっちゃかわいいから。やめてほしい。
いつものように手を繋ぎ、その人混みへ俺らも繰り出す。
キラキラと光り方をせわしなく変える電飾に、
おなじくらいころころと表情を変えるAが可愛くて、
俺は正直そんな君を見ていたい気持ちでいっぱいよ。
世に蔓延る彼女を撮っただけの動画はなんちゅー惚気だと思っていたけど
いまならめちゃくちゃその気持ちわかる。
かわいい、撮るわこれは。案の定俺は動画回してAを撮っているわけです。
「綺麗だった…！」
「んねー、ちゃんと見たの初めてかも」
「ほんと？つまんなくなかった？」
「全然。Aと来れてよかった」
「よかった、私も駿貴さんときたかった」
「ふふ、またこよ」
ゆっくりと一巡してまた駅の前まで戻ってくる。
また、というとAは嬉しそうにうなずく。はあかわいい。
いろいろあったけど、やっぱりAは純粋で無垢で一途で素直なんだよ。
ベタ惚れ過ぎるのは認める。わかる。自覚はある。
「お腹空いた？」
「空いた。どっか入る？」
「そうしよ、いこ」
Aの手を引いて歩き出す。
初めてのクリスマスよ？お店くらい確保してますよ。
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とぉと - いや、みんなして可愛いかよ (2021年5月6日 20時) (
レス) id: 81b7d60823 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - 時々繋がりが見えるところ楽しみに読ませていただいてます！体調の方快方に向かっているようでよかったです。更新していただくのとてもとても嬉しいですがどうか油断なさらずご自愛くださいね。返信は不要です。 (2020年6月25日 1時) (レス) id: a2999cd47b (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - Yukiさん» コメントありがとうございます！お気遣いもいただいて嬉しいです…のんびり更新していきますのでゆるくお付き合いいただければと思います。これからもよろしくお願いします！ (2020年6月15日 22時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - いつも潤いをありがとうございます！ご体調の方大丈夫でしょうか？どうかご無理をなさらないでくださいね。気長に楽しみにお待ちしております。 (2020年6月15日 15時) (レス) id: a2999cd47b (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - ゆうかさん» ありがとうございます！ぽちぽち更新していきますのでこれからもよろしくお願いします！ (2020年6月8日 23時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黄色い恐竜
| 作成日時：2020年5月21日 18時
