だめ ページ29
Side Sgi
一世代前のかわいらしい音楽が溢れる街中。
イベントというのは、世間は盛り上がるのは前日までで、
当日はその売れ残りをハケさせる日のような感じもするが、
しがない一般人からすればやはり当日は当日である。期待はする。
『ご飯作って待ってるね』
付き合ってもう3カ月経った彼女からの連絡に意地でも早く帰ることを誓う。
彼女が待ってるって最高だな？
Aは今日は大学に用事があるらしく、オフィスには顔を出さない。
「あ、須貝さんおはよーございます！」
オフィスに入るなり聞きなれない女性の声に名前を呼ばれた。
今日のコラボ撮影のお相手である。実際に会うのは初めてだった。
よろしくお願いしますと頭を下げ、自分も支度をする。
「…こうちゃん何食べてんの」
「チョコです。かんちゃんが昨日置いてったやつ」
そう、今日はバレンタイン。
Aは今日来ないので、と昨日小さいチョコがいろいろ入った箱を置いていった。
河村にキッチンで手作りじゃないんだ？と言われてそれは須貝さんだけですーって
ちょっと照れたように答えていたのを聞いてしまって俺は悶え死ぬかと思ったね。
何回でもいうけど俺の彼女可愛いから。
「須貝さんかんちゃんからもらいました？」
「今日帰ったらもらうのー、だから巻きで終わらせる」
「なるほどね、じゃあこれ須貝さんいらないね」
「そうとは言ってない寄越せ」
こちらのスタッフと向こうのスタッフが最終的な打ち合わせをしているのか
撮影までもう少し待ってー、とふくらさんに声をかけられたのでおとなしく待っている。
Aの置いてったチョコを一ついただきながら、撮影部屋の隅でタブレットを
弄っていると、同じく時間を持て余しているらしい先ほどの彼女に声をかけられた。
「須貝さん、これどーぞ！」
「え？あ、すみませんわざわざ…」
「まずくはないと思うので…お口に合わなかったらすみません」
可愛らしくラッピングされた、見るからに手作り！というようなチョコ…？的な何か。
にこりと笑う彼女は、何を考えているのかあまりわからない。
どうやら動画メンバーにはそれぞれ包んできたらしい。
あとでいただきますね、と会釈をして、カバンにいれに席を立つ。
…帰ってAと食べよ。
カバンにいれようとしているとほかの女性メンバーからもちらほら受け取る。
俺は別に、Aから貰えればいいんだけど、なんて考えているうちに
呼ばれてカバンに突っ込みまた部屋へ戻った。
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とぉと - いや、みんなして可愛いかよ (2021年5月6日 20時) (
レス) id: 81b7d60823 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - 時々繋がりが見えるところ楽しみに読ませていただいてます！体調の方快方に向かっているようでよかったです。更新していただくのとてもとても嬉しいですがどうか油断なさらずご自愛くださいね。返信は不要です。 (2020年6月25日 1時) (レス) id: a2999cd47b (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - Yukiさん» コメントありがとうございます！お気遣いもいただいて嬉しいです…のんびり更新していきますのでゆるくお付き合いいただければと思います。これからもよろしくお願いします！ (2020年6月15日 22時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - いつも潤いをありがとうございます！ご体調の方大丈夫でしょうか？どうかご無理をなさらないでくださいね。気長に楽しみにお待ちしております。 (2020年6月15日 15時) (レス) id: a2999cd47b (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - ゆうかさん» ありがとうございます！ぽちぽち更新していきますのでこれからもよろしくお願いします！ (2020年6月8日 23時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黄色い恐竜
| 作成日時：2020年5月21日 18時
