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Side Sgi
時折俺の腕に額を擦り付けるA。その姿は甘える猫のようで可愛らしい。
…ああほんとに、体調さえ悪くなければ、と考えてしまう自分に喝をいれつつ、
それでもやっぱり自分に甘える恋人というのはたまらないわけで。
どうしてこうも弱ってると可愛いと思ってしまうんだか。
当の本人の辛さを思えばこんなこと言えるわけないんだけど。
「ん…しゅんき、くん」
片手でペットボトルへ手を伸ばすと、
若干の体勢の変化にAが身動ぎ小さく名前を呼ばれる。
薄く開いた瞼の中には涙が張った瞳があって。いやだから可愛さ自覚してほしい。
「大丈夫、いるよ」
手を握りなおし頭を撫でると、ふにゃりと笑ってまた目を閉じたA。
しばらくそのまま頭を撫で続け、寝息が落ち着いてしっかり眠りについたことを確認する。
思わずため息を吐いた。
「Aー」
小さくその名前を呼ぶ。少しだけ髪が揺れたがまだ寝てるよう。
「早く元気になって」
そんでいつもみたいに俺の名前を呼んでにこにこして。
Aがすんごくつらいのもわかってるんだけど、
そんなAが可愛いって思っちゃう自分もいるの。
お兄さんびっくりよ、もうちょっと大事にする気だったんだけどな？
いやまあ大事にするんだけど。大事にしない思考回路があることに自分で驚いてる。
「俺、Aが思うよりAのこと大好きなんだわ」
だからさ、こんな弱ってるときにそばにいれて嬉しいし
心配で仕事も手につかないしほかのこと考える余裕もないの。
考えれば考えるほど、気持ちが矛盾していくような気がするんだけど
でもどうしようもなくすべて俺の本音なんだからしょうがない。
そして、これらすべて解決するには。
「早く元気になって」
これしかないわけ。
小さなおでこにキスを落としてそのまま俺も目を閉じた。
すっかり治ったAに、あれどういうこと、って
にやにやしながら聞かれるまで、Aが朧げに聞いていたことには気づかなかった。
＝＝＝＝
ごめんなさいかけなかった…です…これで終わりにさせてください…
リクエストでは風邪のかんちゃんに悶々しちゃうSgiさんでした…
どうしてもよくある感じにしたくなかったのと見切り発車決めすぎたせいで
グダグダになってしまいました本当にごめんなさい…
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とぉと - いや、みんなして可愛いかよ (2021年5月6日 20時) (
レス) id: 81b7d60823 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - 時々繋がりが見えるところ楽しみに読ませていただいてます！体調の方快方に向かっているようでよかったです。更新していただくのとてもとても嬉しいですがどうか油断なさらずご自愛くださいね。返信は不要です。 (2020年6月25日 1時) (レス) id: a2999cd47b (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - Yukiさん» コメントありがとうございます！お気遣いもいただいて嬉しいです…のんびり更新していきますのでゆるくお付き合いいただければと思います。これからもよろしくお願いします！ (2020年6月15日 22時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - いつも潤いをありがとうございます！ご体調の方大丈夫でしょうか？どうかご無理をなさらないでくださいね。気長に楽しみにお待ちしております。 (2020年6月15日 15時) (レス) id: a2999cd47b (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - ゆうかさん» ありがとうございます！ぽちぽち更新していきますのでこれからもよろしくお願いします！ (2020年6月8日 23時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黄色い恐竜
| 作成日時：2020年5月21日 18時
