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Side Sgi
自分が寝坊したわけでもないのに、起きてから30分後には家を出ていた。
まだ朝も早いしドラッグストアも開いてないだろうな。
買い物はしたって言うし、とりあえず家に行くのが先か。
電車に乗ってスマホを見ると、Aからメッセージが入っていた。
住所とごめんなさいの一言。
画面見るのもつらいんでしょ、お願いだから寝てて。
起こしたくなくて、返事はしなかった。そのままグループを開く。
朝早く申し訳ないとは思いながら、連絡しないわけにいかないのでそのまま指を動かす。
『神原だめだった』
『やっぱり。ダメそうな咳だったもんね』
『今日神原問読みと須貝さん出演だったよね』
『僕オフィス行くし読もうか』
『俺もいけます！須貝さんの代わり出ますよ』
『それで大丈夫？』
『うん、大丈夫だからそれで。須貝さんは神原のところいったげて』
『申し訳ない』
『須貝さん来ても心配で仕事になんないでしょ』
『間違いないwww』
最後のこうちゃんに続く『それな』のスタンプに、まあ確かにと思わざるを得ない。
いつかAが寝不足で体調を崩した時も、心配でまるで仕事が手につかなかった。
タブレットもあるし、Aが寝たら横で仕事をしよう。
ぼんやりと、というか心配で気が気でないというのが正直なところだけど
気が付けばいつか送ったあの日以来のAの最寄り駅に降り立っていた。
とりあえず行くのが先決だろうと、送られた住所を目指して歩く。
まあね、東大博士課程ともなれば一回通れば道なんて覚えるんですよ。
…覚えなきゃいけないでしょ、次彼女がこうなるかわからないんだからね。
それらしい綺麗なアパートにつく。
…大丈夫かこれ、女性専用とかじゃない？Aなんも言わなかったけど大丈夫か？
とは思いつつ、行かないわけにはいかないのでその場で電話をかける。
数コールの後、またつらそうな咳が聞こえた。
「だいじょぶ？ついたけど」
『ありがと、鍵開ける』
言われた部屋番号のドアの前で待っていると、やがて扉が開く。
「しゅんき、さ」
名前も言いきらないうちにまた盛大に咳込むA。
本当に辛そうで、下手すりゃ吐くんじゃないかって勢い。
「はいはい、いいから入って、開けてくれてありがと、寝なさい」
「ごめ、」
「もう喋らない、謝らない、今日は俺一日いるから安心しなさい」
そのまま背中を押して、さっきまでいたらしいベッドに戻そうとすると
くるっと振り返って抱き着いてきた。
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とぉと - いや、みんなして可愛いかよ (2021年5月6日 20時) (
レス) id: 81b7d60823 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - 時々繋がりが見えるところ楽しみに読ませていただいてます！体調の方快方に向かっているようでよかったです。更新していただくのとてもとても嬉しいですがどうか油断なさらずご自愛くださいね。返信は不要です。 (2020年6月25日 1時) (レス) id: a2999cd47b (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - Yukiさん» コメントありがとうございます！お気遣いもいただいて嬉しいです…のんびり更新していきますのでゆるくお付き合いいただければと思います。これからもよろしくお願いします！ (2020年6月15日 22時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - いつも潤いをありがとうございます！ご体調の方大丈夫でしょうか？どうかご無理をなさらないでくださいね。気長に楽しみにお待ちしております。 (2020年6月15日 15時) (レス) id: a2999cd47b (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - ゆうかさん» ありがとうございます！ぽちぽち更新していきますのでこれからもよろしくお願いします！ (2020年6月8日 23時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黄色い恐竜
| 作成日時：2020年5月21日 18時
