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Side You
その空気はあんまり急に変わってびっくりした。
私だって、駿貴さんとそういうことをしたくないわけじゃないけど
あんまりにも急だしそれがとても濃くて、どうしたらいいかわからなかった。
その結果またそっけなくしてしまうんだけど、駿貴さんはちっとも気にしてないようで。
でも、照れても外にでたら、隣に駿貴さんがいれば手を繋ぐのはもう当たり前で
手が繋がったら、指を絡めるのも当たり前になった。
「俺から揚げ食べたい」
「え」
「二人でなら揚げ物してもよくない？！」
隣でめちゃくちゃ楽しそうな駿貴さんといれば、私だってやっぱり楽しい。
そのままドラッグストアにいってシャンプーとか洗顔とか一式そろえて、
たまたま立ち寄った雑貨屋さんで見つけたマグカップに見惚れてたら
駿貴さんが「Aのコップないから買おう」って、
それと隣においてある柄違いのもう一つをレジに持って行ったり。
私の話を覚えていてくれて、から揚げの材料を買うついで、
明日はAのスクランブルエッグまた食べたい、なんて嬉しそうに言われたら
作らないわけにはいかないじゃない。
「大荷物になっちゃったね、ごめんね」
「んー、いいのよ、楽しみ」
帰り道、私たちは手を繋いでいなかった。
なぜなら駿貴さんの両手にはたくさんの荷物が入ったビニール袋。
「荷物、一個持つよ」
「いいの、Aはそのマグカップ全力でもって帰って」
「…それさすがに子供扱いしすぎじゃない？」
「あ、バレた？」
「うわーひどいも―知らない」
「えーなんで」
「駿貴さんから揚げ少なめね」
「ねーA」
2回通って、見覚えのある道。多分次の角曲がる。
ちょっと拗ねてやろうかと思ったのに、駿貴さんは私の言葉をスルーして名前を呼んだ。
今度こそほんとに拗ねようかと思うと、にっと笑って。
「Aはさ、いつまで駿貴さんって呼ぶの」
「え？」
駿貴さん、そう呼ぶのは付き合う前からで、それに特に意味はないというか。
名前で呼びたかったけど、歳も離れているし初めて呼んだときはまだ後輩だった。
やっぱり会ってた曲がり角をまがり、やがて現れた綺麗なアパートに入る。
「…駿貴さんって、嫌？」
「嫌じゃないよ、Aが呼びやすいように呼んでくれたらいいの」
ドアのカギを開けて家に入ると、そのまま部屋の中へ歩きながらでもね、と続ける。
「Aにならどんなふうに呼んでもらっても嬉しいって話」
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とぉと - いや、みんなして可愛いかよ (2021年5月6日 20時) (
レス) id: 81b7d60823 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - 時々繋がりが見えるところ楽しみに読ませていただいてます！体調の方快方に向かっているようでよかったです。更新していただくのとてもとても嬉しいですがどうか油断なさらずご自愛くださいね。返信は不要です。 (2020年6月25日 1時) (レス) id: a2999cd47b (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - Yukiさん» コメントありがとうございます！お気遣いもいただいて嬉しいです…のんびり更新していきますのでゆるくお付き合いいただければと思います。これからもよろしくお願いします！ (2020年6月15日 22時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - いつも潤いをありがとうございます！ご体調の方大丈夫でしょうか？どうかご無理をなさらないでくださいね。気長に楽しみにお待ちしております。 (2020年6月15日 15時) (レス) id: a2999cd47b (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - ゆうかさん» ありがとうございます！ぽちぽち更新していきますのでこれからもよろしくお願いします！ (2020年6月8日 23時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黄色い恐竜
| 作成日時：2020年5月21日 18時
