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Side You
「戻りましたー」
伊沢さんのおつかいとみんなのおつかいと、そして自分のご褒美にとかったカフェラテを手にオフィスへ戻る。おかえりーとそれぞれ返してくれるみんなにまた癒される。そのまま我がCEOのもとへ直行。
「ご苦労」
「これ控えとお釣りです」
「はいはい…って少なくない？！」
「えー、言われた支払いとみんなのお使いとこれ買ったらそのお釣りでしたよ」
「やっぱりみんなのここから出したのね！」
これ以上うるさくなる前に撤退して、お使いを頼まれた面々にはその品を渡し、またこうちゃんと山本さんの間に戻る。カフェラテだけ飲みきったら帰ろう。
「かんちゃんおつかれ、ありがとねぇ」
「ねねね、もしかんちゃんが動画出ることになったらさ、俺と似てるからセットであいさつやろうね？！」
「いやなんの話ですか」
「だーかーらー動画の最初の挨拶！」
今後一切出る予定がないのに私の冒頭の挨拶が決まったようである。
私がいない間にそんな話してたのね…
「かんちゃんいくよ！…はいどーもライターのこうちゃんでぇす」
「え、あ、ライターのかんちゃんでぇす」
「えーいいじゃん！これでかんちゃんいつでも動画出れるね！」
なぜか唐突に始まった予行演習に付き合い、いいねいいねとテンションの上がる山本さん。このノリについていけるようになった自分に感動すらしているが、ちょうどカフェラテを飲み終わったのでお暇することにする。このままここにいたら本当に動画に出演させられかねない。
現にはす向かいの神が妖しく微笑んでいらっしゃるのだから、悪いことが起きる前に撤退するのが正解だろう。
「じゃ、お先失礼しまーす」
「はーいありがと、次は…明日？」
「明日ですね、撮影よろしくお願いします」
「気を付けてねー」
にぎやかなオフィスにまた会釈をして扉をでる。意外と挨拶悪くないかもなぁ、と思いつつ、先ほどの買い出しの行きがけにかかってきた電話の内容にすっかり意識は持っていかれていた。
母の言う内容はというと、ざっくりざっくりいうと来月あたりから3カ月ほどかえってこれないかという話だった。ここ東京から近くはない私のふるさと。実家では両親と介護が必要な祖母が暮らしているが、どうやら父があまり体調がよくないらしく祖母と父の面倒を一人で見るのはかなりきついとのこと。
帰るためには、大学とこの仕事をどうにかしなくてはいけなかった。
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黄色い恐竜(プロフ) - なぎささん» コメントありがとうございます！ご丁寧にありがとうございます…！まだまだ知識が浅くて申し訳ないです、訂正と今後の参考にさせていただきます、これからもよろしくお願いします！ (2020年5月9日 13時) (
レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ - はじめまして。作品の設定だったり、sgiさんの心理描写がリアルで読んでてとてもキュンとします！ご迷惑でしたら削除していただいて構わないのですが、現実のkwmrさんはsgiさんに敬語でお話しされているようです。もし現実に忠実な設定にされる場合はご参考ください！ (2020年5月9日 3時) (レス) id: 72acd9cf45 (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - スイさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けていて嬉しいです…このもどかしいのが続くのが耐えられないので早々にラブラブさせようと思っています。これからもよろしくお願いします！実は私もスイさんのお話いつも拝読させていただいて、コメント頂けて嬉しいです！ (2020年5月1日 0時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - はじめまして。いつもかんちゃんとsgiさんのもどかしさを楽しませてもらっております。後半にラブラブパートがくると聞いてさらにお話の続きが楽しみになりました…！陰ながら応援させて下さい。 (2020年4月30日 22時) (レス) id: 2b1fce6966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黄色い恐竜
| 作成日時：2020年4月20日 15時
