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Side Sgi
結局かんちゃんから教えてもらったレストランを予約した。やっぱりこういうのは女性の意見が頼りになるな、妙に感心する。誕生日が終わったらかんちゃんにもお礼をしよう。
さて、あの日から約1カ月。
今日は土曜日で、この週明けにはかんちゃんも休職に入り、実家に帰る。が、この一か月間彼女の勢いはすごかった。俺の隣が空いていれば迷うことなく来るし、もはやそれがオフィス内で当たり前になりつつある。この間は何の脈絡もなくチョコレートを渡された。須貝さんおつかれでしょ、って。普通にうれしいけど、もはやびびってしまう。いろいろなことが重なり続け、俺の勘違いか？と一瞬思ったものの、いややっぱりこれは好きだろ、と思わざるを得ない。彼女がいるとわかっててこれなのだから、本当にどうしたらいいかわからないものだ。変な期待はさせないほうがいいというのはわかっていて、俺からはあまり話しかけないとかそういう小さなことはやってみたけどそもそもこの1，2カ月、一ミリもめげない彼女にそんなことが効くわけない。
「神原ってさー」
その日の撮影を終えた時、誰にともなく伊沢が発したのは今日はいない彼女の名前だった。
「絶対須貝さんのこと好きだよね」
続いて出てきた名前は俺で、気を抜いていたので反応もできずにいると俺を置いて話は進んでいく。
「俺も思ってました！！やっぱそうっすよね？！」
「んーまあなんというか…健気だよねぇ」
「隠す気ないでしょあれ」
すごい勢いで同意するこうちゃんと何とも言えない顔のふくら、どこか楽しそうな河村。ああやっぱみんな思うんだ？
「んで？須貝さんはどーなのよ」
わかりやすく顔をニヤつかせて伊沢が俺を覗き込む。
どーなのよって言われてもねぇ。んー、と言葉を濁し頭を掻き。
「どーしてやったらいいかわからないよねぇ」
どうにかひねり出した俺の答えに、その場にいた全員がああ、とうなずいてくれた。
ふと視線を動かした先で、俺以上に何とも言えない顔をしている山本が目に入った。
「山本」
「…なんですかぁ」
いつかの会話が瞬時によぎり、そのまま名前を呼ぶとさらに嫌そうな顔をした山本。知ってる僕に聞かないでくださいと言わんばかりである。申し訳ないけど聞いちゃう。
「どうなのよ、知ってるんでしょ」
「知ってますけど、僕からは言わないです」
この場において、それはつまり肯定であることは明白だった。
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黄色い恐竜(プロフ) - なぎささん» コメントありがとうございます！ご丁寧にありがとうございます…！まだまだ知識が浅くて申し訳ないです、訂正と今後の参考にさせていただきます、これからもよろしくお願いします！ (2020年5月9日 13時) (
レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ - はじめまして。作品の設定だったり、sgiさんの心理描写がリアルで読んでてとてもキュンとします！ご迷惑でしたら削除していただいて構わないのですが、現実のkwmrさんはsgiさんに敬語でお話しされているようです。もし現実に忠実な設定にされる場合はご参考ください！ (2020年5月9日 3時) (レス) id: 72acd9cf45 (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - スイさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けていて嬉しいです…このもどかしいのが続くのが耐えられないので早々にラブラブさせようと思っています。これからもよろしくお願いします！実は私もスイさんのお話いつも拝読させていただいて、コメント頂けて嬉しいです！ (2020年5月1日 0時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - はじめまして。いつもかんちゃんとsgiさんのもどかしさを楽しませてもらっております。後半にラブラブパートがくると聞いてさらにお話の続きが楽しみになりました…！陰ながら応援させて下さい。 (2020年4月30日 22時) (レス) id: 2b1fce6966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黄色い恐竜
| 作成日時：2020年4月20日 15時
