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Side Sgi
俺の彼女に対する不安というか心配というか、そういうのをよそに河村は何も知らずトコトコとこちらに来てソファに座ったかんちゃんに話してしまう。
「須貝さんが彼女を誕生日に連れてくディナーさがしてんだって」
「うわ！須貝さんプレゼントの次はディナーですか！尽くしますねぇ」
「…そーんくらい普通でしょーよ！んでなんかいい場所知らない？」
かんちゃんは嫌そうなそぶりなんて一切見せず、面白がるように笑っていた。…やっぱり俺の自惚れなのか…？
河村にすべて話されてしまったので、おとなしくその知恵を借りようと答えを待つ。
「んー、大学生相手ならともかく、お二人とも大人ですからねえ。やっぱりホテルのディナーとか雰囲気あるしいいんじゃないですか」
「神原が連れてってほしいところは？」
「私ですか？！んー…」
なぜか少しにやけた河村に聞かれ、スマホを取り出しそれを操作するかんちゃん。あんまり私の意見は参考にならないでしょうけど、と前置きをしたうえで綺麗な夜景とおいしそうな料理が並ぶ画面を見せてくる。
「ここ、すごくおしゃれでおいしいのに、バカ高いわけでもなくて大学生にやさしいんです」
「行ったことあんの？」
「いや、友達に教えてもらいました」
そのスマホを拝借し画面をスクロールすれば、確かに大学生でも利用できる良心的な値段もある。友達から教わったという彼女は、何かを思いついたようにキラキラした笑顔で俺を見つめ。
「行って来たら感想聞かせてくださいね！！」
「もう行く前提じゃん、それ俺のとこに送っといて」
「はーい」
他にいいところが探せるかと言われればあまり自信もないし、聞く限りあまりメジャーでもないようだからいいのかもしれない。すぐに震えた自分の端末で彼女とのトーク画面を開く。
かんちゃんとの初めてのやりとりだった。俺が必要以上に連絡を取らないのもあったが、まさか初めてだったとは。ありがとうとスタンプを送ると目の前の彼女が嬉しそうに口元を緩める。…単純だな、そんなにうれしい？思わず俺も笑ってしまう。
「なにふたりでにこにこしちゃって」
「あれっなんですか、河村さんヤキモチ？」
カシャ、というわかりやすいシャッター音に顔をあげると隣の河村がこちらにスマホを向けていた。
恐らく二人してスマホを覗きニヤついていたのだろう。
かんちゃんはまた冗談めかしてヤキモチかなんて聞く。
…やっぱり俺だけじゃないのか…？
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黄色い恐竜(プロフ) - なぎささん» コメントありがとうございます！ご丁寧にありがとうございます…！まだまだ知識が浅くて申し訳ないです、訂正と今後の参考にさせていただきます、これからもよろしくお願いします！ (2020年5月9日 13時) (
レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ - はじめまして。作品の設定だったり、sgiさんの心理描写がリアルで読んでてとてもキュンとします！ご迷惑でしたら削除していただいて構わないのですが、現実のkwmrさんはsgiさんに敬語でお話しされているようです。もし現実に忠実な設定にされる場合はご参考ください！ (2020年5月9日 3時) (レス) id: 72acd9cf45 (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - スイさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けていて嬉しいです…このもどかしいのが続くのが耐えられないので早々にラブラブさせようと思っています。これからもよろしくお願いします！実は私もスイさんのお話いつも拝読させていただいて、コメント頂けて嬉しいです！ (2020年5月1日 0時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - はじめまして。いつもかんちゃんとsgiさんのもどかしさを楽しませてもらっております。後半にラブラブパートがくると聞いてさらにお話の続きが楽しみになりました…！陰ながら応援させて下さい。 (2020年4月30日 22時) (レス) id: 2b1fce6966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黄色い恐竜
| 作成日時：2020年4月20日 15時
