冷めた欲望に咽び泣いて瞼の中。 (ページ5)

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何とか、初日は乗り切った。

質問攻めは少々しんどかったけど、まあ明日からは無いだろう。

「譲羽、行くぞ。」

「ジャージとか持ってないけど、大丈夫？」

「俺の替えがあるから大丈夫だ。体格は一緒ぐらいだろ。」

確かに、目線は一緒ぐらいだ。

ちょっとだけ俺のほうが高いけど、言ったら怒りそうなのでやめておいた。

男子バレーボール部の活動場所は第二体育館らしい。

影山は部活初日にもう1人の１年と問題を起こし、出禁になってたらしい。

体育館を出禁になる程の問題行動って何だろう…。

「俺も部室で着替えていいの？ってか1年も使っていいんだ。」

「部員が少ないからな。」

「何人？」

「３年が３人、２年が５人と１年が俺を含め４人ってところだな。
あと、マネージャーが１人。」

「マネージャーいるんだ。」

「早くしろ。」

「はーい。」

ジャージは少しだけ短い気がしたが別に動きに支障はない。

影山に連れられて体育館に行くと、部員数名がネットを立てていた。

「ちわっす！」

「失礼します…。」

「おーっす！影山ぁ！…ってどちら様？」

「俺のクラスの転校生です。身長(タッパ)あるんで連れてきました。」

「誘拐したわけじゃないよな？影山。」

「してないです。」

半分誘拐っていうか強制連行っていうか、脅迫っていうか…。

まあ、黙っておくことにした。

ボーズの人が「大地さーん！」と声をかけると

主将っぽい人が駆け寄ってきた。