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俺の中学は選手層の厚い強豪校。
勿論、1年生でスタメンなんて俺以外にいなかった。
『アイツ、あの”譲羽康一”の息子何やろ?』
『マジ!?ほな、アイツのスタメン入りは裏金工作とか(笑)?』
『あり得るなぁ(笑)』
…………頑張れば大丈夫。
認めてもらえたら、大丈夫、大丈夫、ダイジョウブ…。
「努力は裏切らない。」って昔監督も言ってたし。
必死に頑張れば、血反吐を吐くまで頑張れば
…みんなが、父さんが認めてくれる。
『1番、譲羽。』
『はい。』
嬉しかった。
やっと1番、しかも主将に選ばれた。
これでやっと、父さんに…………。
__バシッ…
『…………え…?』
『何を浮かれている。』
『え、でも……。』
『背番号なんて関係ない。お前は日本の…いや、世界のエースになるんだ。
たかが背番号で浮かれるな!!』
何かが俺の中で切れた。
今まで必死につなぎ留めていた、…”ナニカ”が。
その日から、思うように飛べなくなった。
考えに体が追い付いていないような…もどかしさ。
勿論、そんなプレーヤーはコート上に必要ない。
『譲羽、交代だ。ベンチに下がれ。』
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蒼穹のサブ - ありがとうございます!頑張ります!! (4月8日 15時) (レス) id: 3240649a16 (このIDを非表示/違反報告)
とむ - めっちゃ好き!更新がんば!!!! (4月1日 19時) (レス) @page16 id: 2262dfa315 (このIDを非表示/違反報告)
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