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「譲羽ー、さっきスマホなってたぞ。多分電話。」

「サンキュー日向。名前何て書いてあった?」

「んー…確か、”颯”って…。」

「じゃあ折り返さなくってもいいや。」


何だよ、今更。

”あの時”も”あの時”も連絡してこなかったくせに。

親父の入れ知恵か?

虫唾が走る…………。


「なあ、譲羽。」

「ん?何、日向。」

「お前…何隠してんの?」

「別に?しいて言うなら…”爪”かな?」

「”爪”…?」

「じゃ、風呂行ってくるわ。」


タオルや着替えを持って脱衣所に行く。

運よく誰もいなかった。


「あー…、やっぱりか。」


ジャージを脱ぐと、予想通り…赤黒く変色した膝があった。


「最悪だ…………。」


Tシャツを脱いでいると、誰かが入ってきた。

今、最も見られたくない人物…”影山”だった。


「っ…お前…何だその膝…………。」

「あー…、昔の古傷?」

「何で黙ってたんだよ。」

「別に見た目が酷いだけで大したことない。」


影山は近づいて来て俺の膝をつついた。


「った…。」

「大したことないわけ無いだろ。…なぁ、いい加減話してくれよ。」

「…………。」

「過去に何があったか知らねぇけど、昔の傷の一つや二つ、俺にもある。
話してくれねぇと何にも分かんねぇよ。」

「…はぁ、お前は本当にお人好しだな(笑)。わーったよ、話す。」

第六章、昔の古傷。→←・



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蒼穹のサブ - ありがとうございます!頑張ります!! (4月8日 15時) (レス) id: 3240649a16 (このIDを非表示/違反報告)
とむ - めっちゃ好き!更新がんば!!!! (4月1日 19時) (レス) @page16 id: 2262dfa315 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼穹のサブ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年2月28日 5時

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