第四章、知識と技術は紙一重 ページ17
入部して数週間後、夏休み中に合宿を行うことになった。
「東京?なんか関わりがあったとかですか?」
「
音駒の監督の計らいで参加させてもらえることになったんだって。」
「普通に凄いですね、東京での合宿って…。」
顧問の武田先生から合宿の承諾書を受け取って今日は解散になった。
…ってか両親いねぇし、承諾書どうしよ。
「先生、お時間良いですか?」
「はい、どうかしましたか?」
「この承諾書なんですけど…ウチ、親県外にいて…どうしたらいいですか?」
「成程…、譲羽君は合宿に参加するつもりなんですよね?」
「はい。」
「では、僕が代わりにサインしますよ。譲羽君の引率者として。」
「良いんですか!?…ありがとうございます!」
「いえいえ、僕に出来ることなら何だってしますよ。」
めっちゃいい先生だった。
武田先生にお礼を言って職員室を出た。
「影山、先行ってても良かったのに。」
「先輩がアイス奢ってくれるから坂ノ下で待ってる。
お前場所分かんなかったらいけねーなって。」
「ハハ(笑)、ありがとうな。でも一応こっち来て一ヶ月くらいは経ったんですよ(笑)」
リュックを背負って靴ひもを結んで、先に歩き出した影山の背を追う。
坂ノ下商店に行くとバレー部の人たちが集まっていた。
「影山ー、譲羽ーおせーぞ!」
「うるせぇ日向ボゲェ!」
「そう言ってる影山が1番うるせーよ。」
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蒼穹のサブ - ありがとうございます!頑張ります!! (4月8日 15時) (レス) id: 3240649a16 (このIDを非表示/違反報告)
とむ - めっちゃ好き!更新がんば!!!! (4月1日 19時) (レス) @page16 id: 2262dfa315 (このIDを非表示/違反報告)
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