冷めた欲望に咽び泣いて瞼の中。

・ ページ15

「譲羽、スゲーな！！」

「日向も良く飛ぶな。ハッタリかと思ったわ。」


別に凄くない。

タイミングさえ合えばガキだってあの速攻をブロックできる。


「譲羽、良く追いつけたね。」

「凄いよ！」

「アイツの攻撃、”声”で分けてんでしょ？」

『！？』

「普通の速攻は”くれ”、早い速攻は”来い”。だろ？」

「(超速攻を止めるだけじゃなくって、それにも気づくとは…。)」

”譲羽Aはバケモノだ。”



「ホント、君は他校じゃなくって心から良かったと思うよ。」

「さっきのはマグレだからあんま期待しないで。でも、一回取れたら”慣れる”よね？」

「っ！！(譲羽、おれの方見た。)」


面白いな、めっちゃ面白い…。

俺が暴れたら、相手もド派手に暴れる。

どれだけ突っ走っても、どこまででもついてくる。


「こんだけで、終わるとか…勿体ないやろ？」


どこまででも、ついてこいや。

俺の事を、本気にさせてみろや…バケモン。









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【追加設定】
譲羽は兵庫出身ということもあって、本気になったりすると
うっかり方言が出てしまいます。彼の癖です。

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