冷めた欲望に咽び泣いて瞼の中。

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烏野高校排球部の規模は決して大きくはない。

3年生3名、2年生5名、1年生は俺を含め5名。

マネージャーは3年生と1年に各1名。


「おれ、日向翔陽！お前は？」


考え込んでいると突然視界に表れてたみかん色。

…めっちゃチビだな、リベロか？


「譲羽A。」

「ゆずりはってどーやって書くんだ？」

「お馬鹿さんは聞いても理解できないんじゃない？(笑)」

「馬鹿にしやがって、月島のヤロー！！」

「…譲るに羽って書いて譲羽。分かった？」

「分かった！」


日向は大きくうなずいた。

何か、弟みたいなやつだな。


「身長は？」

「175。言うほど大きくも無いよ。お前…リベロ？」

「おれ、ミドルブロッカー！」

「その身長で？」

「おれは飛べんだよ！練習中見てろよな！」


主将の澤村さんの提案で3対3を行うことになった。

俺は月島とえっと…山口？と同じチーム。

影山と日向のほうには田中さんというボーズの人が入るらしい。



＿＿

田中さんはなんつーか、パワーだけだな。

フツーだな。

影山のセットアップは流石としか言えない。

月島のブロックは確実性に優れている。

山口のサーブはフローターなんだ。

そして…この日向翔陽(バケモノ)。


「…日向の超速攻を、2本でドシャット…………。」

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