第三章、月落ち烏啼いて霜天に満つ ページ13
「ってなわけで、入部届持ってきました。」
「数日で何があったんだ影山!」
「気が変わったらしいっす。」
「影山に強制的に書かされたとかじゃないか?大丈夫か?」
「はい、自分の意思です。大丈夫です。」
こんなに心配されるとは…、影山どうやって生きてんの。
無事入部届を渡して菅原さんが部室に案内してくれた。
「譲羽君、何か嬉しそうだね。」
「え?」
「前より表情が柔らかいから。」
この人、良く見てんなぁ。
絶対逆らわないようにしよう。
「あ、これジャージな。サイズLで大丈夫?」
「はい。ありがとうございます。」
予備で何着か頼んでいたからすぐに渡せたらしい。
Tシャツしか持っていなかったからありがたい。
「サポーターとか持ってる?」
「あ、持ってないけど大丈夫です。」
菅原さんは「焦らなくって大丈夫だからな〜。」と部室を出て行った。
めっちゃいい人じゃん!
…ってか、部室広いな。
昔、強豪校だったとは噂程度で聞いたことあるけど、その名残か?
ジャージは少しウエスト周りがブカブカだったが支障はない。
「着替えてきましたー。」
「せーのっ!」
『ようこそ!烏野高校排球部へ!!』
体育館に急いで入ると部員がババンと待ち受けていた。
「っぷ、くくくっ(笑)…こちらこそ、よろしくお願いします。」
100人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼穹のサブ - ありがとうございます!頑張ります!! (4月8日 15時) (レス) id: 3240649a16 (このIDを非表示/違反報告)
とむ - めっちゃ好き!更新がんば!!!! (4月1日 19時) (レス) @page16 id: 2262dfa315 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ