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あれ、今何時だ?
雑誌をのけると影山の顔が俺を覗き込んでいた。
「うわぁっ!?…ビ、ビックリさせんな!」
「す、すまん…。」
シュンと肩を落とす影山に申し訳なく思い、「用事?」と聞くと
彼はパァ°˖✧と顔を輝かせた。
「ってか、何でこの場所分かったんだ?」
「月島が教えてくれた。」
「チッ…アイツ…。で、何の用?」
影山は口をパクパクとさせ、言いたいことを考えているようだった。
「お、俺…譲羽の気持ち考えずにガーって言って…悪かった。」
「別に、気にしてねぇよ。」
「お前にはお前の事情があんのに…あのプレーにテンション上がって…。」
「…お前、”譲羽康介”って知ってるか?」
「ん?あぁ、元バレーボール日本代表選手で今は日本代表監督やってるっていう…………。」
俺は自分の名札を指さした。
「それ、うちの親父。」
「…………っ!!??」
「親父に言われるがままバレーやってきたけど、前にふと思ったんだ。
「俺はバレー好きなのか?嫌いなのか?」ってな。」
影山はムムゥ〜…と難しい顔をした。
「バレーボールを愛してる人の中に俺みたいな半端者は必要無い。」
「…難しからよく分かんねぇけど、お前は本当にバレー嫌いなのか?」
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蒼穹のサブ - ありがとうございます!頑張ります!! (4月8日 15時) (レス) id: 3240649a16 (このIDを非表示/違反報告)
とむ - めっちゃ好き!更新がんば!!!! (4月1日 19時) (レス) @page16 id: 2262dfa315 (このIDを非表示/違反報告)
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