トトトツーツーツートトト【ツイステ】

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Aの魔法薬事件も無事解決し、学園に平穏が訪れた＿＿


ところで。


「いや、何で？」


Aの目の前には黒焦げのガトーショコラ。危険な匂いがする。


「ごめんよお嬢ちゃん、火加減強かったかな」


暖炉の前で火の番をしていたゴーストがおろおろする。


Aはガトーショコラを一口齧ってみる。


「まっず…」

「うげーっ、よくそんなもん喰えるんだゾ…」


Aの料理を見たグリムは食べてもいないのに口を両足で抑えている。


「食うか？」

「結構なんだゾ。…ってか、こんなんトレイに聞けばいい話なんだゾ？」

「いや、それはしない」


確かにトレイ先輩に頼れば一発で美味しいお菓子が出来上がるだろう。然し、


「折角のバレンタインデー、自分で作らなくては意味がない気がする」


故に、Aはオンボロ寮のボロい厨房でお菓子作りに勤しんでいるのである。


「ところで、さっきから言ってる『バレンタインデー』ってなんなんだ？」

「……えっ」

「お前さん、もしかしてバレンタインデーを知らないのかい？」


ゴーストがびっくりして振り返る。グリムは頭の上にはてなマークを浮かべていた。


「…まじか」


自分の相棒が世間知らずだとは思っていたが真逆バレンタインを知らないとは。


「それ、美味しいのか？」

「美味しいんだよ！お菓子が！」


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バレンタイン編、バレンタインデー終了までに終わらなそうです。気長にお待ちください。

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