黒に染まった哀れな小鳥【赤井秀一/降谷零】

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今日の主な仕事は報告だけ。

＿＿ジンにだけど。


ジンは既に私の部屋に来ていてあの冷酷な目が私を覗き込む。気を抜いていたら射殺されてしまいそうだ。


「どうだ、あいつらは」


あいつらと言うのはライ、スコッチ、バーボンのこと。あの後、黒金の仕事はあっさりと終わった。組まされた結果や私の考えを聞きたかったのだろう。


『……優秀な奴等よ』


ジンは不満だったのか拳銃を突きつけてくる。


「それだけか？ 」

『それじゃあ、もう一つ』


私は彼をしっかりと見つめる。


『すぐに拳銃突きつける癖、やめた方が良いわよ？ あなたが言いたいのはこう言うことでしょう』


私は手首のスナップを効かせ空に手の甲を打ち付ける＿＿＿まるで、ノックをするように。


「分かっているならさっさと答えろ」

『そうね。優秀過ぎるのは気になるけどたまたま入ってきたってことにして、様子見ってことでどう？ 』

「それは俺のモットーを知った上で言ってるんだな？」


あ、忘れてた。


『ジンは疑い過ぎ。メンバーが減るのよ？ それは私達にとっても痛いの』


減りに減った人、私に回っている書類の量、知ってるでしょう？


『とにかく、今回はまだ疑うべき証拠も上がって来ていない。今回だけで判断しようとするのは危険よ』


そういうとジンはフンッと鼻を鳴らし拳銃を納める。


「じゃあ今回はお前に免じて様子見に抑えておいてやる」


『ありがとう』

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