星柱は新しい世界へ (ページ3)

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第1話入学ページ3

ピピピピ____

『んっ…もう、朝か……ふぁぁ』

まだ眠いのか目をこすりながら部屋を出たA
部屋を出たと同時に一つの影が現れた____

「姉様！おはようございます！」

そう言って現れたのは同い年の佳奈だった
佳奈はAが8歳の時に家に来た子だ
両親曰く捨てられてボロボロな佳奈を見つけ、私達が育てようと思ったの事だ

『おはよう…佳奈…』

佳奈「…まだ…眠いのですか？」

少し眉を下げて問う

『ん、ちょっとね…ふぁぁ』

佳奈「今日は雄英高校の入学式ですよ！」

入学式、その言葉にAは瞳を大きく開けた

『あっ…やば、忘れてた…』

佳奈「もうしっかりしてくださいよ。"師範"」

『ちょっ…！』

佳奈「すみません…からかっただけですよ」

そう、この姉妹の前世は

師範(A)と継子(佳奈)なのだ
ちなみに佳奈も前世の記憶はあり無個性だが呼吸の使い手だ(夜の呼吸)

佳奈「さ！お母様が朝ご飯を作ってくれたようです！行きましょう！"姉様"！」

2人はリビングに向かったのだった

『「行ってきます！」』

父と母は笑顔で

「行ってらっしゃい」

と言った

2人の前世では叶わなかったこと…それが今世では当たり前にできる

そのことに喜びを感じながら2人は雄英に足を向けた

桜が舞う季節…
前世で2人が出会ったのも桜が咲き誇っていた時期だった

Aは目の前で両親を殺され、鬼殺隊に入り鬼化していた自分の姉を自らの手で殺し、佳奈は目の前で両親が殺され、あと少しで喰われるというところをAに助けてもらった

2人の過去は辛く悲しいもの
だからこそ2人は誰一人失いたくない…という思いが人一倍強いのだ

鬼がいないこの世でも敵の存在で苦しんでる人がいる。そんな人たちを1人でも多く助けたい…

そんな2人のヒーローへの道が今幕を開ける