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おにぎり宮といい、宮選手といい、今日は ” 宮 ” に縁がある。
ガラガラと音をたてながらお店に入ると、すぐに美味しそうなお米と出汁の匂いが空腹を刺激した。
店主らしき人の優しそうな声に促されてカウンターに座ると、自然に全身の力が抜けた気がした。
木のイスとテーブルがどこか落ち着く。
派手な内装とは無縁な雰囲気の、穏やかなお店。
店内にはわたしの他に、若い女性が一人とサラリーマンらしき男性が一人だけ。
味が美味しいのはもう知っているし、もしかしなくても、とっても素敵なお店を見つけたのかもしれない。
うきうきしながらお茶を受け取り、心に決めたメニューを頼むために店主を呼んだ。
若い女性のお客さんと話してた店主が、優しい声で返事をして、くるりと振り返った。
その顔を見て、温かい店内のはずなのに、冷えた廊下を思い出して身体が震えた。
おにぎり一色だった脳内に、あの記憶が蘇った。
「ご注文、お伺い……
したいなぁ思てるんですけど、僕の顔に何かついとります？」
『……何で、』
「おーい、お客さん？聞こえてはります？」
目の前で、ひらひらと手を振っているのは、どこからどう見ても、宮選手だった。
『……何で、ここに』
「ん？納豆と昆布？」
『だって、さっき……』
混乱する頭で状況を整理しようとするけれど、彼はどうしたって宮選手だった。
こんなに優しそうな声ではなかった気がするけれど、やけに整った顔も、はっきりとした眉も、その下から覗く瞳も、あの時向き合っていた宮選手そのものだった。
宮選手より、少しだけ威圧感がないような気もするけれど。
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さな(プロフ) - ラブリーハートのプリキュアさん» ラブリーハートのプリキュアさん、ありがとうございます！身に余るお言葉、、嬉しいです😂侑くんらしさを出せるよう頑張ります！ぜひよろしくお願いします！ (2023年3月6日 19時) (
レス) id: ee78dfa46a (このIDを非表示/違反報告)
ラブリーハートのプリキュア - 初めの文から好きです。なんかもうあの語彙力が神ってて!!表現の仕方が好きです。まさかこのシリーズに侑君が出るとは。頑張って下さい! (2023年3月5日 9時) (レス) @page1 id: 0b96e038f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さな | 作成日時：2023年3月5日 0時
