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(赤葦side)
『そういえば、もうすぐ合宿ですよね。
光くんのバレー観られるの楽しみなんです！』
「ああ、そうだね」
『音駒もいるってことは、また夜久さんのスーパーレシーブも観られるし…』
慣れとは怖い。
目の前でキラキラとした顔で木兎さんの話をする彼女も、2,3日経てばもう見慣れてきた。
木兎さんに想いを寄せるAさん。
そんなAさんの相談相手に名乗り出たのは、つい数日前のことだ。
自分の気持ちを自覚した上でのことだから、
お人好しにも程がある。
別に何を考えているでもない。
あの日、Aさんに言ったことに嘘はない。
木兎さんも、Aさんも。
どちらも俺にとって大事な人だから、
どちらにも幸せになってほしい。
単純な話だ。
『あ、宮城からも1校来るって話でしたよね？それってどんな…って赤葦先輩？聞いてます？』
「ああ、ごめん。聞いてなかった」
『宮城からの1校ですよ！どんなチームか知ってますか？』
それに、相談相手といってもそれほど辛くない。
木兎さんの話はそりゃあるけれど、そんなのは見ていればわかるような話が多数を占めている。
それよりも単純に話す機会が増えて、お互いに話をするハードルが下がったことで、こうした雑談が圧倒的に多かった。
部活前の短時間。
図書室に向かう彼女との、わずかな時間。
応援する、なんて言っておいて、
自分の欲を隠しきれていないのが恥がわしい。
「さぁ。音駒が苦戦した、面白い1年がいるとは聞いたけど」
『え！あの音駒がですか！？光くん喜びそうですね！』
「うん、そうだね。木兎さんが好きそうだよ」
でも、本当に、嘘はない。
応援する、というのは本音だった。
Aさんがどれだけ木兎さんを大事に想っているか、見ていればわかる。
今だって、木兎さんの話になった瞬間に、Aさんの表情が変わる。
そんな姿に、俺は惹かれたから。
俺にとってAさんは、大事な人の、大事な人だから。
「Aさんはさ、単純にバレーも好きだよね」
『、？はい。バレー、最近は観るだけですけれど大好きです』
「だよね。話聞いてて、最近すごく思う」
特別なことを言ったつもりはなかった。
自分が所属しているでもないバレー部の、合同合宿に参加する、他校のチームに興味を示すものだから。
だから、言った。
それだけだったけど、あんな話に繋がるなら言わなきゃよかったんだ。
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さな(プロフ) - ごんすけさん» 嬉しすぎますありがとうございます！励みになります✨ (2022年12月18日 19時) (
レス) @page25 id: ee78dfa46a (このIDを非表示/違反報告)
ごんすけ(プロフ) - 大好きですありがとうございます(語彙力の消失) (2022年12月18日 16時) (レス) @page23 id: 62f4ed090e (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - りるるさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！今後も楽しんでいただけたら嬉しいです🧡 (2022年12月18日 15時) (レス) id: ee78dfa46a (このIDを非表示/違反報告)
りるる(プロフ) - 好きです‼︎💕 (2022年12月15日 16時) (レス) @page2 id: 6abbd94f19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さな | 作成日時：2022年11月30日 21時
