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不思議果実 ページ26

「このリンゴにする」




他のより一回り小さいリンゴ。
サンジに剥いてもらって、ソファで食べる。




SN「じゃあ俺は昼飯の用意してるから」


「うん。ありがとう」




サンジがキッチンで料理する姿をチラッと見つつリンゴを食べた。




SB「はあ…あっちぃ」




ダルそうな声を出しながらリビングに入ってきたサボ。




「あ、サボ。おつかれ」


SB「疲れた」




パッと目が合う。
その瞬間、心臓が高鳴った。

顔が熱くなる。




SB「どうした?暑いのか?」


「…ッさ、サボ」




ソファの前にしゃがんで私の額に手を当てるサボ。

どうしてか分からない。
だけど、ひとつだけ確かな事がある。




「…好き」




溢れる気持ちの意味。
感情が抑えきれなくてサボにそう伝えてた。




SB「え?」


「サボのこと、好き」




顔が熱くて仕方ない。
目の前のサボの顔もだんだん赤くなっていく。

リンゴの入ったお皿を近くのテーブルに置いてサボの首に腕を回した。




「心臓が、痛いくらい鳴ってるの」


SB「いや…A。どうしたんだよ」


「…分かんない」




汗をかいたサボの首元に顔を擦り付ける。




SB「今、汗臭いから」


「やだ。離れないで」




どうしても離れたくなくて
ぎゅっと力を入れて抱きしめた。




SB「A…」


「私の事、嫌いなの?」




不安になって苦しくて。
これが恋なんだってすぐに分かった。




SB「嫌いじゃねェよ」




ぎゅうっと抱きしめ返してくれるサボ。
嬉しくて目を閉じた。




「…」




人の気配を感じて目を開けると
口をモグモグさせたエースと目が合う。




「エー…」




声をかけようとしたら一瞬、苦しそうな顔をして出て行ってしまった。




SB「どうした?」


「…何でもない」




サボにそう返して離れる。




「サボ」


SB「ん?」




そっとサボの頰に手を当てる。
こんなにも誰かを愛おしく思う気持ち初めて知った。




LF「サンジー!メシぃーー!!」




そんな良い雰囲気をぶち壊したのは我が弟。

不思議果実□←朝から大変



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ちいず 。 - ルアさん» コメントありがとうございます(^^)読み辛くて申し訳ないです…名前表記検討してみます! (2020年9月2日 21時) (レス) id: 1eb0768316 (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - めちゃめちゃに面白いです!ただ、少し読みずらいので名前表記入れてくれると嬉しいです。文句いってすみません(><) (2020年8月31日 20時) (レス) id: aef3ed9d84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちいず 。 | 作成日時:2020年5月15日 17時

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