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生活の準備 ページ14

「よし、終わり」




台車を外に置いて近くのベンチに座る。

何回往復したことか。
もう疲れて動けない。




「ゾロ〜〜。抱っこ」


ZR「自分で歩け」


「つ、冷たい」




冗談だし。もっと優しくしてくれてもいいと思うんだけどなあ。




SN「Aちゅわあん!俺が抱っこして…」


ZR「うるせェな」


SN「何だとクソマリモ!」




何でそうすぐ喧嘩するかな。




「忘れたのかな。私の話」




そう言うとハッとして固まるふたり。




SN「ごめんよ、Aちゃん」


ZR「…散歩してくる」


「ちょっと待って」




やめて。散歩だけはやめて。
誰が迷子探すと思ってるの。




「さあ、戻ろう。ね?」




ふたりを連れて家に入る。




「わあ、綺麗」




ちゃんと掃除してる…
ボロボロになってた床も板を付けて補強してある。




「あ、サボ」


SB「おう、おかえり」


「ただいま」




金槌と釘を持ったサボが部屋から出て来た。
そんな会話をした後、だんだんサボの顔が赤くなっていく。

それにしても、サボとこんな会話するの何年ぶりだろ?昔に戻ったみたい。




SN「俺たちも手伝うよ」


SB「そりゃ助かる」




頰が赤いままのサボの横をサンジとゾロが通っていく。




「暑いから疲れた?」




この島、暑いからね。
サボに近づいて頰を触る。




SB「いや、ただ…」


「ん?」


SB「夫婦みたいだと思って」




テレッとしながらそう言ったサボ。
…呆れた、ただの馬鹿だった。




「釘と金槌貸してくれる?」


SB「何する気だ!」


「ん?サボの頭直してあげたくて」


SB「怖ぇよ」




ニコニコしてると釘と金槌を床に置いて私を抱きしめたサボ。




「ぶつよ?」


SB「いいよ」


「離して〜〜」


SB「いいだろ、今はふざけてない」




じゃあいつもふざけてんのか!
なんて言えなかった。

…だって、震えてるから。




「どうしたの?やっぱりしんどい?」


SB「何でもねェよ」




私に言う気がないって事。
私だって馬鹿じゃないから今のサボの気持ちを何となく察した。何となくね。


ゆっくりサボを抱きしめ返して背中をトントン優しく叩いた。




「今だけだからね」


SB「ははっ、ありがとな」




なんて言うサボに少しドキッとしたのは永遠に秘密。

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ちいず 。 - ルアさん» コメントありがとうございます(^^)読み辛くて申し訳ないです…名前表記検討してみます! (2020年9月2日 21時) (レス) id: 1eb0768316 (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - めちゃめちゃに面白いです!ただ、少し読みずらいので名前表記入れてくれると嬉しいです。文句いってすみません(><) (2020年8月31日 20時) (レス) id: aef3ed9d84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちいず 。 | 作成日時:2020年5月15日 17時

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