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「＿＿＿うああああああああああああああああッッッ！！」
パチパチと草木が燃える音。轟々と炎が爆ぜる音に混じって、燈矢の悲鳴がAの耳をつんざいた。
焼けつく痛みが、その痛苦の激しさが、燈矢の喉の奥から噴き出している。
眼球がこぼれ落ちそうなくらいに目を見開いて、口の端から垂れる泡は即座に炎に焼かれて消えて。
痛みがある。痛みだけがある。痛みだけしかここにはない。
延々と続く痛みで世界の全てが満たされている。
終わりのない痛みに脳を焼かれ、際限のない苦痛に魂を喰われている。
この炎の中に入って、いったい今何秒が経過したのか分からない。
今、自分がどうして意識を保てているのか、Aにはもう分からない。
「あ、ああああああああ！うああああああ……！！」
突然、悶えに悶えていた燈矢の身体がビクビクと数回跳ねたかと思うと、薄い肩が、細い手足が、痙攣するような動きへと変わった。
叫びをあげる喉が焼け潰れ、次第にその声さえ小さくなっていく。
人の死には慣れている。
人の死に際は見慣れている。
だからこそAには、燈矢の命が削り取られていくのがハッキリと分かった。
開いた口から生気がこぼれ出していくのが見えた。
何とかこの場に繋ぎ留めようと、痛みそのもののような燈矢の身体を掻き抱いた。
触れあっている肌が溶け、肉が焼け落ち、骨まで焦がされているかのような錯覚を＿＿＿＿否、それが錯覚なのか現実なのか、区別できるほど頭がまともに機能していない。
「＿＿＿＿＿＿」
燈矢の声が、ぷつりと途切れた。
手足から、力が抜けていく。
命が溢れて。命がこぼれて。命がAの手をすり抜けていくのを止められない。
聞こえるはずもない誰かの笑い声が、Aの頭蓋で響いていた。
救い方など知らない。守り方など知らない。
命を奪う事しか知らずに生きて来たお前に、都合よく命が掬えるものかと、嘲笑う声が聞こえていた。
その声の主は、これまでAが殺した誰かか。
かつて苦楽を共にした兄弟か。
はたまた、運命の嘲笑なのか。
例えようのない喪失感が、熱を、痛みを上書きしていく。
それに伴って、Aの視界が急速に色を失くしていく。
全てが色褪せ、目に映る何もかもがモノクロへと変わっていく。
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メケメケ(プロフ) - まおさん» まおさん初めまして〜！わ〜、私もこんな素敵なコメントを頂けてとっても嬉しいです！😭説得力ある深い愛情を綴れるのが長編の良い所だと思っているので、そう言ってもらえて嬉しいです！�Ь呂諒�にもぜひお付き合いください☺️ (1月5日 13時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - うさん» 動いてる心臓とはもちろん、、、🥺3話くらいまとめ書きしてから7章を更新しようと思っているので、もう少々お待ちください！近々続きを出しますね！😊 (1月5日 12時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
まお - メケメケさん初めまして！こんな素晴らしい小説に出会えてとっても嬉しいです！！登場キャラからアズちゃんへの愛情がとても伝わってくるし、誰が何をしているのかが読んでいてとっても分かりやすい丁寧な文章で本当に大好きです！これからも応援していきます！ (1月5日 2時) (レス) @page50 id: 956050c9e8 (このIDを非表示/違反報告)
う - 動いてる心臓とは…？やめるんだっ廻さん！？やばくないですか！？応援してます！ (1月4日 13時) (レス) @page50 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ねねさん» 幸せなお話なので大丈夫なはず、、、という判断のもと今年もバリバリ更新していきます！🥲👍 (1月3日 19時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2023年12月21日 14時
