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普段のAからは想像も出来ないような、これまで一度も聞いたことのないその大声に、燈矢は驚き、息を呑んだ。
思わずのけ反って後ずさると、燈矢が後ろへ下がった分だけAが距離を詰めてくる。
『どうして分からないの？どうして信じないの？どうして一人で自己完結して苦しい方へ行こうとするの。燈矢は私の事、ちっとも分かってくれてない』
「そんなの、Aだって………っ」
『そうだよ、私たちはお互いにお互いを分かってない。だから私は今、伝えてる。感じた事、思った事、知っていてほしい事、全部言葉にして伝えてる。だからもう、耳を塞がないで。目を逸らさないで』
「あ………、ぅ………」
語調が強い訳でもない。
早口で言い立てられている訳でもない。
けれど口を挟む隙が全く見当たらない。
じりじりと身を焼く炎に炙られながら、燈矢はようやく気が付いた。
心からの思いやりを蔑ろにされて、Aが何も思わなかったはずがない。
真剣な告白に聞く耳を持たれず、傷付かなかったはずがない。
鈍感で、空気を読むのが下手で、しょっちゅうズレた行動ばかりするこの少女だって、燈矢と同じように、当たり前に悲しむ心を持っているのだ。
『今度は燈矢の番だよ。私を見て。理解して。理解しようと努力して』
自分自身の決定的な過失を自覚した燈矢に対し、それでもAは澄んだ声音で、
『＿＿＿私たちは、友達なんだから』
たったそれだけのことだった。
たったそれだけの一言で、燈矢の心を囲っていたボロボロの堤防が決壊する音がした。
壊れて、砕けて、噴き出す炎がさらにその威力を増していく。
『喧嘩したいって言うからしたのに……泣かないでよ』
相変わらずの冷静な声色で、しかしどこか呆れたような響きで言い、Aは自分の指先を燈矢の目元へと伸ばした。
燈矢はそれを、咄嗟に身をよじって回避する。
Aの肌が熱に焦がされるのを恐れたからだ。
「誰のせいだと、思ってんだ……。責められたいとは言ったけど、言い過ぎだ馬鹿。ゼロか百しかないのかよ。怒るなら、もっと優しく怒ってくれよ……」
『後出しで要望を追加されても困るよ。それに注文が多い。やっぱり燈矢は我儘だね』
「……うるさい」
『泣き虫』
「今……、涙見えてないだろ」
『自分勝手』
「知ってる……」
『それでも、好きだよ』
「それももう、知ってるよ……」
＿＿＿何故なら今、理解した。
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メケメケ(プロフ) - まおさん» まおさん初めまして〜！わ〜、私もこんな素敵なコメントを頂けてとっても嬉しいです！😭説得力ある深い愛情を綴れるのが長編の良い所だと思っているので、そう言ってもらえて嬉しいです！�Ь呂諒�にもぜひお付き合いください☺️ (1月5日 13時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - うさん» 動いてる心臓とはもちろん、、、🥺3話くらいまとめ書きしてから7章を更新しようと思っているので、もう少々お待ちください！近々続きを出しますね！😊 (1月5日 12時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
まお - メケメケさん初めまして！こんな素晴らしい小説に出会えてとっても嬉しいです！！登場キャラからアズちゃんへの愛情がとても伝わってくるし、誰が何をしているのかが読んでいてとっても分かりやすい丁寧な文章で本当に大好きです！これからも応援していきます！ (1月5日 2時) (レス) @page50 id: 956050c9e8 (このIDを非表示/違反報告)
う - 動いてる心臓とは…？やめるんだっ廻さん！？やばくないですか！？応援してます！ (1月4日 13時) (レス) @page50 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ねねさん» 幸せなお話なので大丈夫なはず、、、という判断のもと今年もバリバリ更新していきます！🥲👍 (1月3日 19時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2023年12月21日 14時
