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一方的な願いの言葉は慈みに満ちていた。
燈矢の心情など無視した押しつけがましいその願望には、愛おしむような、いたわるようなAの思いが滲んでいた。
「何にも……何にも、知らないくせに、勝手な事言うな」
燈矢の喉が、引きつるような音を立てる。
「俺が、どんな思いでヒーローを目指してたのかも、い、今、どんなに苦しいのかも知らないくせに……！俺が本当に欲しかったのは、そんな言葉じゃなくて＿＿＿」
『つべこべうるさい』
消化しきれない不満を乗せようとした言葉が、被せるようにピシャリと冷たく跳ね除けられた。
先程までのこちらを思いやるような雰囲気が打って変わって、仮面の奥の双眸が自分を睨んでいるような気がして、燈矢は気圧され、とっさに口を閉じてしまう。
『身勝手な自覚があるなら、私の勝手だって受け入れて。自分の気持ちばっかり押し付けないで。夢への情熱だとか、燈矢が今抱えてる辛さなんて分からないよ。知っててほしいなら、私にも分かるように説明して。対等であってほしいんでしょう？それなら、私にばかり負担を強いるのはやめて。燈矢も伝える努力をして。それすらしないで分かってほしい、なんて都合が良すぎると思わないの？』
「あ…………、」
『燈矢のためを思ってした発言をお節介だって捨てられて、顔も見せるな、嫌いだって罵られた。いつもは肯定の言葉を欲しがるくせに、今日はどうして否定をくれないんだって泣きながら怒ってくる。分からないよ。燈矢が何を考えてるのかなんて、分かる訳ない』
「だ、だって………」
『臆病で、寂しがりのくせに。本当は一人が怖いくせに、意地っ張りで自己主張だけは一丁前。勝手すぎる。本当に燈矢は我儘だよ。我儘で扱いづらくて面倒くさい』
淀みなく告げられた燈矢への鬱憤。
これまでAが一度も見せたことのない言葉の刃に、燈矢は目を見開いてAを見ていた。
唇を噛みしめ、その皮膚に僅かな血を滲ませながら、何か言い返そうと思うのに、声が上擦り、喉が詰まり、次の言葉が出てこない。
自分を責めろ、怒ってくれと望んでおいて、いざ本当にその通りになったら、こんなにもズタズタに傷付いている自分自身が、燈矢は心底嫌になる。
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メケメケ(プロフ) - まおさん» まおさん初めまして〜！わ〜、私もこんな素敵なコメントを頂けてとっても嬉しいです！😭説得力ある深い愛情を綴れるのが長編の良い所だと思っているので、そう言ってもらえて嬉しいです！�Ь呂諒�にもぜひお付き合いください☺️ (1月5日 13時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - うさん» 動いてる心臓とはもちろん、、、🥺3話くらいまとめ書きしてから7章を更新しようと思っているので、もう少々お待ちください！近々続きを出しますね！😊 (1月5日 12時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
まお - メケメケさん初めまして！こんな素晴らしい小説に出会えてとっても嬉しいです！！登場キャラからアズちゃんへの愛情がとても伝わってくるし、誰が何をしているのかが読んでいてとっても分かりやすい丁寧な文章で本当に大好きです！これからも応援していきます！ (1月5日 2時) (レス) @page50 id: 956050c9e8 (このIDを非表示/違反報告)
う - 動いてる心臓とは…？やめるんだっ廻さん！？やばくないですか！？応援してます！ (1月4日 13時) (レス) @page50 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ねねさん» 幸せなお話なので大丈夫なはず、、、という判断のもと今年もバリバリ更新していきます！🥲👍 (1月3日 19時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2023年12月21日 14時
