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『何か一つ出来る事が増える度に、足をバタバタさせながらはしゃぐ姿を見るのが好き。見て、褒めて、すごいだろって、得意げに笑いかけてくる燈矢が好き。蒼炎の青を私の蒼翼と同じだって喜んでた燈矢が好き。毎日ここで会ってるのに、私を見ると毎日嬉しそうな顔する燈矢が好き』
畳みかけられる愛情に、燈矢は二の句が継げなくなり、開きかけた口を閉じた。
湧き上がる感情が行き場をなくし、思考がもつれて頭の中がめちゃくちゃにかき乱されていく。
わなわなと唇を震わせ、燈矢はぎゅっと目をつむった。
激情が、込み上げてくる熱いものが、瞼から押し出され、その頬を伝う前に高熱によって蒸発していく。
涙は隠せたはずなのに、ぐしゃぐしゃに歪んだ顔が隠せていないのではそれも無意味でしかなかった。
罪悪、後悔、歓喜＿＿＿それらが混ざり合って荒れ狂う燈矢の胸中を見透かしているかのように、Aは仮面の下に真っ直ぐな目を隠して言葉を紡ぐ。
『燈矢が私を嫌いでも、自分自身を嫌いでも、私は燈矢を嫌わない。期待なんてしてないよ。した事ない。どうあろうと好きだから。弱音を吐いても、夢を諦めても、夢にしがみついてても、どうあろうと燈矢が好きだよ。私はただ、笑っていて欲しいだけ。だからもし、燈矢が夢を諦めると笑えなくなるって言うなら、背中を押す。期待し続ける。弱音を吐いたら叱ってあげる。怒ってほしいなら、喧嘩だって今はするつもり。だから、笑って』
何を口にするべきか、Aは今だってあまり分かっていない。
待たせ過ぎてしまうと寂しがりな燈矢を不安にさせてしまうから、間を空けないように思いついた言葉を音に変えているだけだ。
一方的に自分の思いを主張しているだけ。
それが正解である自信なんて微塵もない。
もっと謝罪を重ねた方がいいのだろうか。
燈矢の心情を、分かったような振りをして、共感を示せばいいのだろうか。
ただひたすらに、泣かないでと慰め続ければいいのだろうか。
正しい選択肢など分からないし、そもそもこの選択肢の中に正答がある確証だってない。
だからこそ、何も分からないからいっそ、言いたい事を言わせてもらう事にした。
『＿＿＿笑って、燈矢』
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メケメケ(プロフ) - まおさん» まおさん初めまして〜！わ〜、私もこんな素敵なコメントを頂けてとっても嬉しいです！😭説得力ある深い愛情を綴れるのが長編の良い所だと思っているので、そう言ってもらえて嬉しいです！�Ь呂諒�にもぜひお付き合いください☺️ (1月5日 13時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - うさん» 動いてる心臓とはもちろん、、、🥺3話くらいまとめ書きしてから7章を更新しようと思っているので、もう少々お待ちください！近々続きを出しますね！😊 (1月5日 12時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
まお - メケメケさん初めまして！こんな素晴らしい小説に出会えてとっても嬉しいです！！登場キャラからアズちゃんへの愛情がとても伝わってくるし、誰が何をしているのかが読んでいてとっても分かりやすい丁寧な文章で本当に大好きです！これからも応援していきます！ (1月5日 2時) (レス) @page50 id: 956050c9e8 (このIDを非表示/違反報告)
う - 動いてる心臓とは…？やめるんだっ廻さん！？やばくないですか！？応援してます！ (1月4日 13時) (レス) @page50 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ねねさん» 幸せなお話なので大丈夫なはず、、、という判断のもと今年もバリバリ更新していきます！🥲👍 (1月3日 19時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2023年12月21日 14時
