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「俺は昨日、お前に酷い事言っただろ……？お前の優しさの上に胡坐をかいて、本当に酷い事を言ったんだ。昨日だけじゃない。俺はいっつも我儘ばっかり言って、勝手な事して、お前の事振り回して、自分の思い通りにならないと小さな子供みたいに駄々こねて、そうやって迷惑ばっかりかけて来ただろ？……それなのに、何でお前は怒らないんだよ」
『酷い事を言われただなんて思ってない。私は別に気にしてないよ。帰ろう燈矢。修業がしたいなら、また明日から手伝うから。ちゃんと側で見てるから』
自分の罪を並べ立て、Aの怒りを引き出そうとする燈矢の思惑は、呆気なく打ち消された。
それがますます燈矢の身を焦がすような不安を大きくする。
「………友達だって、思ってたのは俺だけかよ？お前が俺を責めないのは、俺を対等だと思ってないからなんじゃないのか……？」
『燈＿＿＿』
「そうやって、俺の体質の事が分かっても態度を変えないのは、はなから俺に期待なんてしてなかったからなんじゃないのかよ！？」
何かを言いかけたAの言葉を遮って、燈矢は詰めるようにまくしたてる。
恐怖と苛立ちと混迷を極めたような声だった。
今、Aに優しくされる事が恐ろしい。
同情で優しくなんてしないでほしい。
瞬間的な慰めに救われたとしても意味なんてない。
その温もりの裏で、父と同じように燈矢を諦めているのなら、いっそのこと言葉にして伝えてほしかった。
責められないのは、対等ではなかったから。
失望されないのは、期待などされていなかったから。
最初からその程度の存在だと割り切っていたからこそ、自分に落胆しないのではないか＿＿＿＿そんな不安と絶望感が燈矢の胸中から湧き上がり、
『＿＿＿知らなかったの』
ぽつりと落とされた静かな声に、意識を丸ごと奪われた。
『誰かに怒った事なんてないもの。友達だって、これまで居た事もなかったから……だけど今、燈矢との関係性をそう呼ぶんだって気づいて、妙に納得してる。友達は怒り合わなきゃいけないの？喧嘩しなくちゃ友達じゃないの？私がまた何か間違えたから、燈矢は泣きそうな顔をしてるの？』
淡々と問いかけてくる声の調子はいつも通りで、そこに燈矢を糾弾するような響きはやはり一つも感じられない。
それなのに、
『＿＿＿分からない事だらけで、ごめんね』
真摯な謝罪が、燈矢の胸を痛いほどに締め上げた。
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メケメケ(プロフ) - まおさん» まおさん初めまして〜！わ〜、私もこんな素敵なコメントを頂けてとっても嬉しいです！😭説得力ある深い愛情を綴れるのが長編の良い所だと思っているので、そう言ってもらえて嬉しいです！�Ь呂諒�にもぜひお付き合いください☺️ (1月5日 13時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - うさん» 動いてる心臓とはもちろん、、、🥺3話くらいまとめ書きしてから7章を更新しようと思っているので、もう少々お待ちください！近々続きを出しますね！😊 (1月5日 12時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
まお - メケメケさん初めまして！こんな素晴らしい小説に出会えてとっても嬉しいです！！登場キャラからアズちゃんへの愛情がとても伝わってくるし、誰が何をしているのかが読んでいてとっても分かりやすい丁寧な文章で本当に大好きです！これからも応援していきます！ (1月5日 2時) (レス) @page50 id: 956050c9e8 (このIDを非表示/違反報告)
う - 動いてる心臓とは…？やめるんだっ廻さん！？やばくないですか！？応援してます！ (1月4日 13時) (レス) @page50 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ねねさん» 幸せなお話なので大丈夫なはず、、、という判断のもと今年もバリバリ更新していきます！🥲👍 (1月3日 19時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2023年12月21日 14時
