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「俺はお父さんの持つ炎の個性を受け継いで、お母さんの持つ氷結の体質を受け継いだ最悪のハイブリッドなんだ。どっちものいいとこ取りを作ろうとしたら、最悪の組み合わせで1番目が生まれてきたんだ……そりゃあお父さんもショックだっただろうね。失敗作に構ってる暇なんてないのも分かるよ」
これ以上隠し通すのは限界だった真実を、わざと自虐的な言葉でAに伝えようとした。
自分自身を大げさに嘲ることで、同情心からでもいいから燈矢の存在を肯定する言葉を引き出したかった。
卑怯な手段だと分かってはいたが、これから吐き出す言葉全てを否定して欲しかった。
他でもないA相手だからこそ、そう思うのだ。
「次に期待して新しい子供を作って、当たりが引けたら俺なんてもう見向きもされない。当たり前だよな……、自分の炎で自爆するような没個性なんか、どう頑張ったってヒーローになんてなれっこないって思っちゃうよなぁ……！」
相手の優しさにつけ込んで、姑息で下劣で最低な自己防衛の手段に手を伸ばそうとする自分を情けなく思う。
けれど、こんなにも情けなくて、不甲斐なくて、時折自分ですら自分を信じ切れなくなりそうな燈矢を、彼女には信じてもらいたかった。
そんな我儘な燈矢の懇願とも言える告白は続く。
「俺のお父さんはさ、信念があって、熱意があって、誰よりもストイックに努力してさ……最高にカッコいいお父さんなんだ。俺だってその血を引いてるはずなのに、真似してみても上手くいかない。同じようにはなれないんだ。だって”失敗作だから”＿＿＿こんな簡単な一言で俺の未来は、将来は決定されるんだよ……笑っちゃうだろ……？」
言い切った後、喉を掻き毟りたくなるような不安が燈矢の全身を支配していた。
Aからの返事はない。
不自然な沈黙が生まれた。
心臓が胸からこぼれ落ちそうなくらいにがなり続けていて、そんな燈矢に無言の時間が圧し掛かってくる。
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メケメケ(プロフ) - まおさん» まおさん初めまして〜！わ〜、私もこんな素敵なコメントを頂けてとっても嬉しいです！😭説得力ある深い愛情を綴れるのが長編の良い所だと思っているので、そう言ってもらえて嬉しいです！�Ь呂諒�にもぜひお付き合いください☺️ (1月5日 13時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - うさん» 動いてる心臓とはもちろん、、、🥺3話くらいまとめ書きしてから7章を更新しようと思っているので、もう少々お待ちください！近々続きを出しますね！😊 (1月5日 12時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
まお - メケメケさん初めまして！こんな素晴らしい小説に出会えてとっても嬉しいです！！登場キャラからアズちゃんへの愛情がとても伝わってくるし、誰が何をしているのかが読んでいてとっても分かりやすい丁寧な文章で本当に大好きです！これからも応援していきます！ (1月5日 2時) (レス) @page50 id: 956050c9e8 (このIDを非表示/違反報告)
う - 動いてる心臓とは…？やめるんだっ廻さん！？やばくないですか！？応援してます！ (1月4日 13時) (レス) @page50 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ねねさん» 幸せなお話なので大丈夫なはず、、、という判断のもと今年もバリバリ更新していきます！🥲👍 (1月3日 19時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2023年12月21日 14時
